[自転車]須坂市・高山村の一本桜巡り


今年の桜前線を追いかける旅も3週目。東北か、山間部か迷ったのですが、今年は前線の動きが速すぎて郡山でもちょっと遅そう。逆にいつもなら4月下旬に満開になる長野北部の山間部が見頃のようです。というわけで、2年前の4月26日に行った長野の高山村の一本桜に加え、須坂市の山のほうにある桜も見に行くことにしました。

長野駅7:38着。北陸新幹線が開通したことで、以前よりも早く長野に到着できるようになりました。かがやきは大宮の次が長野です。人の出入りも少ないのでありがたいです。

東京は晴れとは言ってもすっきりしない天気が続いているように思いますが、長野は良いお天気でした。


駅からいつもどおり須坂を目指します。今回は、千曲川を渡った後、県道58号をさらに登りました。東京の桜は完全に葉になってしまいましたが、この辺りはまだソメイヨシノが満開です。


途中、トウカイザクラ?の畑を見かけました。


本日最初の一本桜は、弁天さんの枝垂れ桜と呼ばれる桜。集落に入り、地図(etrex)には残り1kmと出ているのに、絶望的なくらい高いところにその桜が見えました。最後の登りは本気で厳しいです。全く休むところなく10%の坂が続きます。誰もいない山道を登って行くと、途中簡易トイレを積んだ軽トラに唸りを上げて抜かされました。きっと観光客用なのでしょう。

そんな高台に立つ一本桜はやはり綺麗でした。一番上の写真も弁天さんの枝垂れ桜です。遠くに北アルプスが見えます。


見ての通り、朝早かったからか人はほとんどいなくて、みんな静かに桜を眺めていました。

こんな高台なので、遠望も素晴らしいです。遠くに見える北アルプスは、強風のせいか白く霞んで見えました。


この辺りはあちこちに一本桜があります。下る途中、豊丘小学校の向かいに立つのは、延命地蔵堂の桜。


さらに長妙寺のしだれ桜


大日向観世音のしだれ桜は、見頃過ぎでした。ここは地元の人が出て、車の整理などにあたっていましたが、あまり人はいません。案の定「どっから来たの?」と聞かれます。今回は4度ほどおじさん・おばさんたちとお話しました。


須坂市を離れて、高山村に向かいます。高山の一本桜の中でもお気に入りなのが水中の桜と、黒部のエドヒガン。まずはその2箇所へ登りました。そうです。やっぱり登りです。この辺りは底に幹線道路があり、両側の丘に集落があります。多くの集落は急斜面に果樹園が作られてます。これはスモモかな。


水中の桜は集落の一番上に立つ桜。非常に立派で樹形も美しい桜です。ここで話しかけられたおばさんには、「さっき弁天さんの桜でも見かけた」って言われました...。


黒部のエドヒガンは、そのアプローチも綺麗なのです。途中、花桃などが植えられた道を通り


道を曲がると、遠くに桜が見えてきます。


前回来た時は少し早かったのですが、今回も満開ではないものの、十分見頃でした。


そろそろ11時を回ってお腹が空いてきました。地元のおばちゃんたちがお店を出していたので、何かあるかなと思って覗くと、おでん100円、ひんのべ100円と書いてあります。「ひんのべ」って何だろうと聞くと、いわゆる「すいとん」だと言われました。味噌の汁に、野菜がごろごろ入っていて十分食べごたえありました。東京の屋台とかで買ったら500円は取られそうな内容です。美味しかったです。またここでおじさんグループに話かけられたのですが、彼らは3種入ったおでんを選んでて、その三種は卵1個、こんにゃく、お揚げ。こちらも100円というのは採算度外視な気がします。

高山村役場の前に和美の桜があります。こちらはやや標高の低い中心部にあるからか、見頃過ぎでした。高山村はこうした桜を巡る観光を推奨していて、桜の下では「さくら祭り」を行っているのですが、ここは人がまばら。「祭りって言ったって、人少ないなあ、寂しいよなあ」って、出店(テキ屋ではなく地元のテント)のおじさんがぼやいてました。確かに熊本の地震のせいなのか、今年は1週間以上見頃が前倒しだったせいなのか、前回来た時よりも明らかに人が少ない気がします。


松川を渡って、坪井のシダレ桜を見に行きました。こちらはあと2,3日だったかな。ここでも地元の人達がテントを出していたので、さくら茶をいただき、りんごの甘煮を貰い、さすがにもらいっぱなしでは悪いので、かしわ餅(120円)をおやつに買いました。おばちゃんたち元気です。


再び松川を渡り、下っていきます。紫という集落にある神明社の桜が綺麗でした。


最後に小布施の千曲川堤防の桜を見ようかなと県道66号を降りていったのですが、さすがにGWも後半に咲く小布施の桜はまだまだこれからでした。ただ、蕾はピンク色になり、今にも咲きそうです。やはりこちらも例年よりも1週間くらい早く見頃を迎えそうです。


せっかく来たので、おぶせの道の駅で栗コロッケを買ったのですが、これがめっちゃ美味しかった。以前小布施の町で栗ソフトを食べましたが、小布施の栗商品はハズレ無しという勝手なイメージが強化されました。

さて、時刻は13時過ぎ。長野駅に戻ろうと思いますが、昼間の時間帯の新幹線は案外本数がありません。時刻表を見ると、14:24にはくたかがあるようです。14時に着けば余裕で間に合うかなと思い、出発したのですが、何故か河川敷道路を行こうとして迷い、結局途中で未舗装だったことが判明して断念、20分のロス。14時まであと40分しかありません。ここまでずっとゆるポタペースだったのに、最後の15kmだけ30km/h巡航(という気持ちだけ)のつもりで飛ばし続け、14時ちょうどに長野駅に到着しました。

はくたかの自由席はかなり並んでいたので、2分後に出発するあさまにしようか迷いましたが(東京への到着時刻は30分違う)、到着した新幹線はガラガラで問題なく座れましたし、自転車も置けました。なんかまだ北陸新幹線の混み具合のパターンはつかめてません。。。そして昼間の上りのはくたかは軽井沢にはほとんど停まらないのですね。長野駅であさまと接続し、それに乗り換えさせる編成のようです。休み期間はどうなるのかわかりませんが、長野新幹線時代は軽井沢があるから混雑している部分もあったので、軽井沢利用客と分離されるのはありがたいです。

この日のルート

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