[自転車]富士山と紅葉


2週連続で週末に雨が降り自転車に乗れませんでした。例年の10月なら紅葉情報とにらめっこしながら行く先を決めているのに、今年の10月は記録的に雨の多い月で、自転車もタイヤの空気が抜けた状態でぶら下がってました。11月に入ってようやくお天気が安定したようです。特に三連休の最終日の11月5日は広くおだやかな晴れ!という予報で、当初から予定していた河口湖方面に行くことに。しばらくぶりに自転車に乗るので、距離はともかく、登りがきついルートは避けて、河口湖、山中湖をまわったあと、箱根には登らずに三島に下りるというルートを作成しました。

このルートは実は一昨年もほぼ同じルートを走っています。その日も晴れ予報で、実際に雨は降らなかったのですが、何故か富士山周辺には雲がかかり、富士山は全く見えず、異常に寒かった記憶しかありません。今日こそ富士山は見えると信じて、東京発4:58の中央線に乗りました。

4:58という早朝の電車は、何故か混んでいました。東京からは結婚式帰りと思われる着飾った人々が沢山乗り込みました。もちろん座れないというほどではありませんが、新宿駅では酒臭い人々が大量に乗ってきて、満員電車のようになりました。昨日の続きの人々と、今日が始まっている人が交錯する中央線下り列車は、結局立川辺りまでは比較的混んでいる状態でした。

高尾で反対ホームに待っている松本行きに乗り換え。中央本線に入ってからは車窓が楽しめます。中央線の猿橋辺りでは色付き初めた山をなめるように雲海が出ていてとても綺麗でしたし、富士急からは富士山がどーんと見えてテンション上がります。今日こそ富士山を見ながらサイクリングできそうです。

そうそう、一昨年は冬ジャージに薄手のウィンドブレーカーで大失敗したので、今回はモンベルのジオライン中厚手に長袖ジャージ、さらに上にはRaphaのソフトシェルジャケットを着て、下は裏起毛の秋物タイツにニーウォーマーも持参しました。家を出るときは暑いと思いましたが、八王子辺りからはドアが開くたびに寒くて、この服装で正解でした。ちょうどよかったと思います。

河口湖駅7:44着。山中湖に行きたいという東南アジア系外国人につかまり、警官相手に通訳をさせられるというロスはあったものの、自転車を組立て8時過ぎに出発しました。前回はぼんやりとしか見えなかった富士山が、河口湖駅の後ろにどーんと見えました。


河口湖をまずは反時計回りに走りました。結構観光客が周りを気にせずにふらふらと車道に出てくるので気を使いました。湖畔のモミジがとても綺麗なので、彼らもあっちへこっちへ撮り歩いてるのです。富士山と紅葉を見ながら暫く行くと、もみじ回廊に到着。


今年は日差しが少なかったので、どうかなーと思ってましたが、もみじ回廊の紅葉はとても綺麗でした。日当たりによってオレンジや、紅葉していない緑もまじり、そしてイチョウの黄色もあって、最高です。最初の写真ももみじ回廊から。当然富士山ばっちり見えます。


湖畔のあちこちに植えられている広葉樹もとても綺麗。


ただ、桑崎のもみじトンネルは大分オレンジでしたね。やや早めに色付き始めてしまい、10月の天候不順のせいで赤になるほど日差しを得られなかったのかもしれません。


河口湖を離れ、富士山駅を過ぎて忍野のほうへ向かいます。2度登って2度とも富士山が見えなかった二十曲峠へ登りました。ようやっと富士八景、新富嶽百景、関東富士見百景に認定される「二十曲峠からの富士山」が見られました! 登っている私を車で抜かしたらしい老夫婦に声をかけられたのですが、「ここから富士山が初めて見られたので、超ウレシイです」と言ったら笑われました。雪化粧していないせいもあって、富士山が溶岩が流れて出来たことがよくわかる感じがします。


下って、今度は山中湖へ向かいます。県道717号の紅葉も今が盛り。ここ本当にきれいですよね。


山中湖はドウダンツツジが真っ赤に染まって綺麗です。山中湖から富士山が綺麗に見られたのも初めてかも。


里休というカフェでお昼を食べ(美味しかったし、ゆっくりできました。)、山中湖を一周。ここにも真っ赤になったモミジが。


山中湖からは籠坂峠へ登り、三島方向へ一気に下ります。籠坂峠から三島はほぼ下りで、これなら久しぶりの自転車でも大丈夫だろうという弱気のルート設定です。ただこの日は海から強い南風が吹いていて、ずっと向かい風だったのには閉口しました。

寒い日に海の方向から湿った風が吹く日は、富士山の南側に雲ができやすい日。案の定御殿場側に下りて来ると、雲が出てきてしまいました。


当然振り返っても富士山は雲の中。山梨側は快晴で、富士山が綺麗にくっきり見えていた1日でしたが、海側から富士山が見えた時間は短かったのかもしれません。

三島まではここから約20km。まあ普通の県道ですが、最後の最後、新幹線口へ出るために右折しようとしたところから、見事なイチョウ並木が黄色く色づいていて、とても綺麗でした。完全に黄色になるにはもう少しかかりそうですが、十分見頃です。大正時代に植えられたイチョウだそうで、三島の景観重要樹木に指定されているのだとか。見に行く価値ありです。


無事、三島駅に到着。今回初めてスマートEXを使ってみました。無料の会員登録をし、クレジットカード情報とモバイルSuicaのID番号を登録すれば、ウェブまたはアプリを使って新幹線の乗車券・特急券が購入出来、iPhoneを使って新幹線改札口を通れます。ものすごく便利。もう券売機に並んで、前にいる機械音痴のおばちゃんに使い方を教えさせられることもなくなるのかと思うと感無量です(笑)。ただ在来線に乗り継ごうとするときはSuicaを使えない駅はまだまだ多いので、注意しないと、ですね。

行きは輪行だけで2時間半以上かかりましたが、三島から東京へは新幹線で1時間弱。あっという間に東京に戻ってきました。山梨、もう少し行きやすいと良いのですけどね。

この日のルート

コメント

ぴよちゃん さんのコメント…
hiroeさんが三島の銀杏並木を走る日が来るとは思いませんでした。通り沿いの中学が母校です。幼稚園から大学まで揃っているのが特徴で文教町といいます。陸軍の野戦重砲兵連隊があったところで歩哨舎も残っています。