2018年1月28日

日劇、あるいはTOHOシネマズ日劇の思い出

多くの人にとってどうでもいいことだとは思いますが、現TOHOシネマズ日劇、かつての日本劇場が2月4日に閉館します。子供の頃から続くものが無くなったり終わったりすることはもうこの歳になると珍しくなく、またこれもひとつ昭和が終わった、ということなのかもしれません。私自身、日劇にかかるような大作をあまり見なくなってしまったし、日劇にかかる映画は巨大スクリーンを持つ他のシネコンにもかかるので、しばらくご無沙汰です。しかし日劇にはなんとなく「ハレの映画館」のイメージを持っていた私にとって、やっぱり寂しいものがあります。ただ1984年にマリオンが竣工してから、なんだかんだとお世話になった映画館です。つらつら思い出でも書いておこうかなと思います。

私が大学生の頃はまだ日本劇場で、今のような全席指定制ではありませんでした。その代わり中央に白いカバーのかかった指定席シートがあり、1席3000円で売っていました。この指定席シートはとてもありがたかった。1本194分という長時間映画である『タイタニック』は、座席数1000席を超える日劇であっても1、2本待たないと見られないという状況の中、指定席で見たのを記憶してます。インターネットがまだ黎明期で、予約は電話と窓口で行われていて、電話で売られる指定席は左半分とか決まってました。指定席券を持っている人は2階(中央階段を上がった上階)から案内されました。当時はまだ劇場感が残っていたので、指定席券を持っていると、案内の人が席まで案内してくれたものです。なので、いまだにTOHOシネマズ日劇1に行くと、2階から入りたくなります。

日本劇場で最初に見た映画が何だったか、もう思い出せません。が、商業3D映画として初めて大ヒットした『アバター』はTOHOシネマズ日劇にリニューアルしたここで見たことを覚えています。『ゼロの焦点』の封切り日の舞台挨拶を見たのも日劇でした。その日はたまたま月初だったのか、それとも水曜日だったのか、サービスデーで1000円でした。今ならぴあが3000円くらいで売りそうですが、西島秀俊さんを見たのもこの時でした。あとたまたま当たった『エバー・アフター』の舞台挨拶で、ドリュー・バリモアを見たのもこの映画館でした。『ツイスター』や『インディペンデンス・デイ』もここで見たんじゃなかったかな。

しばらく行かなくなってしまっても、やっぱり日劇は有楽町・日比谷地区のシンボル的存在だと思っていたのですが、時代は変わるものですね。いつだったか、しばらくぶりに行くと、席数は多いけれども縦に長すぎ、その割に(他の映画館と比べて)スクリーンが小さくて「こんな大きさだったか...」と衝撃を受けたことを思い出します。

とはいえ、私に「映画は映画館で見る」という楽しみを刷り込んだのもこの映画館でした。ここ(有楽町・銀座・日比谷地区)に大小様々な映画館が集まってるからこそ、今の自宅の場所を選択しました。3月末にTOHOシネマズ日比谷が開館すれば、日劇よりも快適な視聴環境を提供してくれる映画館に満足するでしょうし、今から閉館まで日劇へ足を運ぶかは甚だ疑問ですが、まあそれでもマリオンの上階に日劇という映画館があったことはきっと忘れないでしょう。

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