(その2から続く)
九份に行ったときのガイドさん、3食外食だって言ってました。実際朝食を出すお店も多く、某有名店は朝早くから行列できてたりしますし、夜遅くまで開いているお店も多いです。あと、昔から「まあ茶でも飲んでけ」的なコミュニケーションが一般的だったらしいお国柄のせいなのか、カフェ・喫茶店が多いのも特徴。というわけで、食べたものからお土産まで。
初日、まず行ったのはCEO1950。元台湾銀行総裁の旧居をリノベーションして営業しているフレンチレストランです。台湾に行ってフレンチかよと思われるかもしれませんが、全体として香辛料やソースに台湾色も出ていて、おいしくいただきました。この時思ったのですが、もしかして台湾って強い味を好まず(砂糖・塩分控えめ)素材の味を楽しむのが好みなのかなと旦那と話していたのですが、その思いは滞在を通して強くなります。
台湾といえば、小籠包。いくつか有名店ありますが、中でも我が家の近くにも日本支店がある2店舗、京鼎楼と鼎泰豊に行ってきましたよ。
京鼎楼はランチで。九份ツアーの追加オプションで頼んでいたので、並ぶこともなく2階の席に通され、Aコースというコースを出してもらえました。小籠包もいろいろな種類が1人2つづつ、そして最後のあんこの小籠包がめちゃめちゃおいしかったです。ここでもやや味控えめで、あんことか豆の味がしっかりしてるんですよね。それがすごく良かった。チャーハンはやや塩薄めで、黒酢や小籠包の出汁が混じったレンゲですくってで食べたら絶品でした。また、2階をきりもりしているおばちゃんがとてもいい人で、お茶が足りなくないか、注文品がきちんと来ているか、細かく目配りしてくれて、とてもありがたかったです。
京鼎楼は中山のリージェントの裏あたり、長春路にある1店舗だけですが、鼎泰豊はチェーン化しています。我々が行ったのは宿に近い三越の中にある南西店。とにかくすごい混雑してて、ガイドさんのアドバイスを思い出し(=先にチケットをとって、何かをしてから戻るので十分)、17時40分から南京東路の千里行で足・首肩マッサージ60分の予約を入れておき、そこへいく前、17時過ぎにチケットを受け取っておきました。番号札には受け取り時間と、おおよその待ち時間(我々のチケットには130-150分と書かれていた)が記載されています。現在の呼び出し番号はネットから確認ができますので、番号近くなってから(過ぎてしまっても大丈夫)お店に行けば良いので、効率よく待てます。ちょうどマッサージも済んで、ちょっと買い物をしたものを宿に置いたところで(19時ごろ)、我々の番号を過ぎた番号が表示されたので、お店に向かってちょうど良い、くらいの感じでした。18時半ごろには整理券配布終了(閉店は22時)になっていたので、早めにいくのが吉です。
こちらの小籠包は皮がやや厚めと思いました(京鼎楼は東京で行ったことがあるのですが、鼎泰豊は初めて)。エビワンタンもおいしかったし、ごまあんの饅頭も良かったのですが、こちらにもあんこの小籠包があったものの、5個単位だったので諦めちゃったんですよね。やはりチャーハンはやや薄味で、小籠包用の調味料を足すとちょうど良い感じ。いずれもおいしかったです。が、正直150分待つほどなのか、という気はします。
そのほかの日も朝から3食いろいろ食べ歩いていたのですが、お気に入りは周記肉粥店の肉粥。これは私の好きなしっかり味だったんですよね。庶民の味なのかも。生姜が付け合わせになった紅燒肉(豚のフライ)もおいしかった。注文の時おばちゃんにサイズはどうするかと聞かれて、とりあえず一人前にしてしまったのだけれど、二人分頼んでもよかったかも。粥も隣で一人で食べていたおっちゃんは2杯注文して食べてました。ちなみに周記肉粥店は、英語も日本語も通じませんが、日本語メニューはあって渡してくれます。
芋円はタロ芋のお餅です。九份の定番甘味で、何店舗かあるのですが、阿柑姨が一番おすすめ、とガイドさんに言われてそちらにしました。店先で注文して受け取り、かなり奥にある見晴らしのよい席で好きに食べる形式です(席を先に取ったほうがよい)。ホットとアイスと選べて、ちょっと寒かったのでホットにしました。ぜんざい風ですが、やはりそれほど甘くはなく、素材の味を楽しめます。初日、心中山線形公園を散歩していたときに入った榕美樹館(名前は美術館ですが、茶店です)で旦那が頼んだ杏仁茶も甘くない杏仁豆腐、といったところですが、これが癖になる飲み物でした。
台北駅近くにある胡椒餅のお店(福州世祖胡椒餅)は、地元の人も来ている人気店。ものすごく並んでます。タンドールのような釜にまんじゅうを貼り付けて焼くのですが、その釜1つ分売り切ると、次が焼き上がるまでしばらく止まるからです。ただ、20分程度くらいで買えました。これは胡椒がしっかりしてて、外側はパリッとしたパイのような感じでした。肉まんとも違うし、一方でハンバーガーでもない、餃子をパリッとした皮で包んだ感じの食べ物。美味しかったです。
九份では九份茶坊で一休みしたのですが、その際にお茶と一緒に出されたのがドライフルーツと茶梅。ドライフルーツはパイナップルが最高でしたが、私は見慣れない梅が一番のお気に入り。あとで調べたところ烏龍茶で煮た梅だそうで、味は私の大好物である「のし梅」に似て、やや甘味を感じます。この茶梅が気に入って、最終日空港にいく前にいろいろと探して、吉軒茶荘の茶梅を買ってきました。茶梅は作り手によって結構味が違うそうなので、次行くときには別の茶梅も試してみようと思います。
そして購入品としてこれは当たりだったと思ったのが、大橋頭駅 A1出口を出てすぐのところにある新點子さんのごま油に漬けた生姜のペースト(麻油薑泥)。一口食べさせてもらって、「あ、これって小籠包に入っているでしょ」と思った味でした。帰ってきてから、蒸し鶏&温野菜にこれを付けて食べたら絶品。スープの味付けにも使ってみましたが、一気に台湾料理になる感じ。551の肉まんにも合います。これはおすすめです。1個しか買わなかったのを後悔しました。新點子さんには、いろいろなフレーバーのプーアル茶が可愛らしいパッケージでも売られているので、ばら撒き土産を買うのにも良いかも。行くと店主さんがいろいろ試食を勧めてくれます。
どこに言っても台湾語訛りの日本語で話しかけられるし(東京も結構外国語訛りの日本語店員さん多いから、そういう意味でも東京と全く変わらない)、英語はほとんど通じない(日本と同レベルかそれ以下かも)し、そして街中の看板もメニューも日本語だらけ、中国語で書かれた看板は繁体字なのでなんとなく意味は読み取れるし、あまり外国に行った感じがしないのが、ちょっと残念かも。逆にあまりに英語が通じないので、中国語を学びたいと思ったのは収穫かもしれません。




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