11月21日から24日、台湾に行ってきました。前回、台湾を訪れたのは1991年12月でした。あれから34年。再び訪れた台湾は、記憶の中の台湾とは全然違いました。日本のチェーン店や日本語の看板もあちこちでみられ、立派なタワーマンションもあれば、レトロな建物がリノベされて小洒落たカフェになっていたり。1996年に最初のMRTが開業したあと、次々と路線が増えて、今はMRTが縦横無尽に走り、台北市内はバスとMRTでどこへでもいけます。檳榔の看板が所狭しと並び、道端では雑誌が売られ、あちこちに翡翠を売る店(露天商も多かった)があった台北とは違う世界でした。
というわけで、今回は3つにわけて書きます。
1. 台北市街散歩
2. 九份老街を歩く
3. 台北グルメ
変わっていないものその1。台北駅。前回来た時は12月だったのですが、結構暑くてこの地下だったか、どこだったか、屋台的なところでかき氷を食べた記憶があるのですが、中は全然違って、普通の地下街になっていました。1階は東京駅と同じようにお持たせ用の高級菓子店が並んでいました。
変わっていないものその2。中正紀念堂。当時は衛兵交代をやっていたように思うのですが、今は毎正時に儀仗隊によるパフォーマンスが行われています。
ふらふらと歩いていたときに見つけた中央大樓。築50年くらいだそうなので、前回来た時は比較的新しいビルだったのだと思います。この周辺は監察院や行政院、立法院など政治の中心地になっていて、当時もこの辺りは小綺麗だった記憶があります。今や、このビルは逆に昭和レトロを思わせる威容を誇っています。
34年前は行かなかったと思う龍山寺。2日目の朝に訪れるとちょうど朝の勤行の時間で、多くの街の人たちが集まり、祈りを捧げていました。朝おすすめです。
そしてこの寺のある萬華区は、あちこち檳榔の看板があるし、34年前と同じ匂いがしました。
当時、まだ高校生だった私はこういうアパートをみて怖いところに来てしまったと思ったものですが、今見ると、味があっていいですよね。萬華区はディープな下町の雰囲気ですが、私の中では最も落ち着きました。次行くときはまた回ってみたいです。
逆に当時なかったもの。
言わずと知れた台北101(2004年末に開業)。2日目に九份に連れて行ってくれたガイドさんが、今年も大勢で101で上がる花火を見に行くツアーに行きますよーと言ってました。大変そうです。この辺りは街も道も新しく、古い建物が全然なくて、みなとみらいのようでした。
天気もよかったし、せっかくなので観景台(89階)まで登りましたよ。写真は台北の市街地、つまり西方向の景色です。右奥に台北駅(屋根が特徴的)、正面に中正紀念堂(白い壁で見つけやすい)、その先に総統府(右下に見える街路樹が綺麗な道路の先)が見えます。高い建物も結構見えて、中には日本のディベロッパーが作ったようなタワマンもありました。
101階の屋外展望デッキにハーネスをつけて入るアトラクション(約15,000円)もあるのですが、高さが嫌いじゃない方はどうぞ。展望台はオンラインでチケットが買えます。結構直前でも買えるので、チケットに並びたくない場合はオンラインで時間指定チケットを買うのが吉。
逆に総統府側から見た台北101。
次々と古い建物が取り壊され、新しい建物が建築中の台北市ですが、それに抗うように歴史的景観保存地区みたいなものもあちこちで整備されています。
龍山寺に行ったときに見た剝皮寮歴史街区。清時代に作られた街が日本の統治期を乗り越え、今に残る場所です。2009年に整備が完了、今は展示、イベントなどが行われたり、撮影に使われたりしているそうです。
迪化街もそうした再生プロジェクトによって古い街並みが再整備された事例のひとつ。
そうした古い建物をリノベーションして使っているのは、スターバックス。
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| スターバックス 保安店 |
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| 中もレトロでいい雰囲気。 |
また、国立博物館 古生物館は旧日本勧業銀行台北支店の建物(台北市指定古跡)を修復して使っています。主には恐竜などの古生物を展示しているのですが、一部に勧業銀行時代、そのあとの台湾土地銀行時代の歴史なども紹介、また建物を修復したときの記録なども見応えあります。日本語での解説もついているのでぜひ。
朝の散歩で雙連朝市にも寄りました。美味しそうなフルーツなどが並んでいて、地元の人と思われる方が買い物をしていました。そういえば前回来たときも南国系のフルーツが美味しくて、みんな持って帰りたいと言っていたことを思い出しました。ここでも柿が大きくて美味しそうだったのですが、生のフルーツは日本に持ち帰れないですもんね...。
朝市まで前述のスタバから歩いたのですが、その途中、錦西街の途中に卵の卸?なのか、さまざまな(殻の色が違う)卵が積み上げられてて、それを人々が一心不乱にパックに詰めてるお店がありました。全体として東京とあまり変わらない都市の中で、最も「外国」を感じた瞬間でした。翌日、たまたまMRTに乗っていたときに卵のパックをカバンにつめたおばさんがいました。台湾では卵は1個づつ選び、持参した卵パックに入れて買うものなのでしょうか。
最終日前夜に士林夜市に行ってみたところ、やはり賑わっていたのですが、市場は建て替えられて、地下にフードコートみたいなのができていました。外の通りはアメ横っぽいなーと思いましたね。
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| 上の市場の地下にはフードコートがひろがる。屋外でカオスになっていた築地市場がクリーンな豊洲市場に移転したときの、こぎれいになってしまったが故の物悲しさと同じイメージ。 |
本当によく歩きました。3日目の夜に台湾に来たから足つぼマッサージしてもらわないとと、
千里行にLINEで予約を入れて行ってみたのですが、担当してくれた方(本当にうまくて、足・肩ものすごく軽くなりました)に「固い!固い!」って言われました。
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