サマルカンドというどこかで聞いたような名前の街は、青いタイルに覆われた中世の美しい建物がたくさんある、とずいぶん前に聞いて、いつか行こうと思っていました。サマルカンドは、ウズベキスタンにあります。ウズベキスタンと聞いて、地理的にどこかすぐにわかる人はなかなかのスタン通です。東側から時計回りにタジキスタン、アフガニスタン、トルクメニスタン、カザフスタン、キルギスに囲まれ、海に出るには最低2回国境を越えなければならない二重内陸国(世界に2国しかなく、もう1国はリヒテンシュタイン)。近年、安くて治安の良い国ということで、メジャーな海外旅行先では飽き足りない旅行好きの行き先として注目されていて、ウズベキスタン航空が週2往復直行便を飛ばしています。
今年の夏、とうとうそのウズベキスタンに行きました。シルクロードの宿場町でもあり、多くの交易品が行き交う文化の交差点でもあり、そして宗教的にもイスラムを主としながらも複数が入り混じっており、さらにソ連時代の影響も色濃く残る、非常に面白い国で、今まで見てきた国とは全然違うという印象を持ちました。
なお、長らく独裁者の位置にいた前大統領が亡くなり、新たな大統領になったことで、急速に観光を資源として活用する機運が高まっているせいなのか、とにかく観光に関して力が入っています。1年どころか2〜3ヶ月前の情報が古い、というくらい値段やシステムが変わっていて、そしてそれは今も変わり続けています。そのため、他の人の経験に基づく情報を鵜呑みにしないほうが良いかも、と思うことが多々ありました。とはいえ、旅行関連の情報が非常に少ない国なので、先人の経験談はとても役に立ちましたから、以下私の経験と思って読んでいただければと思います。
今回の日程は以下の通り。
クレジットカード
準備していて気づいたのは、この国は経済圏としては今もソ連時代の影響が強く、結構根本のところでロシアに近いということです。カード決済やソフトウェアは、西側でよく使われるものと似ていながら、全く異なるアプリやサービスを使います。VISAやMASTERはかろうじて使えますが、ネット決済に関してはセキュリティ的な観点から、日本発行のカードが通らなかったりすることも多いです。日本でいうYahooの位置にあるYandexという会社があり、Yandex Map、Yandex Go(配車アプリ)、Yandex IDなどが使われます。残念ながらJALカードは私も旦那もブランドがJCBなので諦め、またJAL Payも通常対応通貨にはスムは入っていません。VISAとしてJRキューポカード(海外手数料1.6%!)と、ATMでの引き出しとデビットカードとして利用するためにWISE(MASTER)を中心に使うことにしました。WISEはいわゆるネット銀行とカードが一緒になったようなサービスですが、海外のあらゆる通貨に対応し、非常に小さい手数料で通常の銀行ATMで引き出しが可能な便利カードです。現金を使う必要は世界中で減っていますが、入場料・入館料などはやはり現金というところも多いので、お守り的に持っているカードです。
航空券
前述の通り直行便もあるのですが、日並びのせいで直行便は使わずに、予算の関係もあって韓国・仁川経由、アシアナ航空を選びました。初日はタシケントに1泊して、翌朝サマルカンドに鉄道で向かうことにします。帰りも午前中にサマルカンドからタシケントに移動して、午後はタシケントを散策し、夜の飛行機に乗ることにしました。
宿
宿は2日目は朝早い鉄道でサマルカンドに向かう予定だったので、いわゆるタシケントのステーションホテルであるコノク・レイルウェイホテルに、サマルカンドでは昼間はシエスタにしたいと思ったので、プールがあり、遺跡群にも近いコヒヌール・プラザにしました。
ウズベキスタン鉄道のチケット
2ヶ月ぐらい前からウズベキスタン鉄道の予約が開始されると聞いていたので(実際は3ヶ月くらい前から予約できそう。良い時間帯の列車の予約を取るには、できるだけ早く予約しておいたほうが良いです)、タシケントーサマルカンド間の鉄道をWebで予約しようとするも、購入ボタンの後、カード入力画面が現れず、トップに戻るの地獄の繰り返し。アプリを使おうとするも、こちらはウズベキスタンのカード支払い?しか出てこず、詰みます…(もしかしたら、選択肢によっては外国のクレカでも支払えたのかもしれません。どちらかというとアプリのほうが使える感じがしました)。私は諦めて、ウズベキスタン旅行社(SRPトラベル)にお願いして、取ってもらいました。ちょっと高くなってしまいますが、時間と確実性を取ることにします。サイトのフォームに必要情報を入力して送ると、土曜日だったのに、夕方には「取れました、後で請求書とチケットを送ります」と連絡が来て、月曜に請求書を基に支払い。先払いでなく、請求書と共にPDFでチケットが送られてくるので安心です。もちろん、ちゃんと乗れました。チケットはPDFで来たものも印刷して持参することをお勧めします。また、この時に一緒に添付で送ってくださったウズベキスタン旅行のTIPSがとても役立ちました。
Yandex Goの登録
もう一つ、ウズベキスタンで広く使われている配車サービスYandex Goの登録です。Yandex Goでアカウントを作成するも、携帯番号を認証するSMSが届かず、ネットで検索して、Yandex Web(検索サイト)でIDを作成し、携帯番号を登録しました。が、Yandex Goのアプリを開くと、番号は紐づいているように見えるけれども、再び開こうとするとSMS認証を迫られ、そしてSMSが届かない地獄の繰り返し。数日後、ネットで「ヘルプでSMSが届かないことを連絡すると、ブロック解除してくれる」というコメントを見て、改めてアプリを開くとソフトのアップデートが来ていました。アップデートをすると、前述のSMS地獄からは解放されたかに見えました。取り急ぎメールアドレス登録をし、メールが届いたのでそれも確認してメールアドレスの登録を終わらせました。しかしクレジットカード(WISE)を登録しようとすると、はじかれて登録できません。出発直前にもやってみましたがダメでした。タシケントについてからUCellのSIMを入れ、WISEだけでなく、別のVISAブランドのカードも試しましたがやはりダメでした。日本の携帯番号なのがダメなのかと、Ucellの番号でログインを試みてもSMSが届かずでした。ところが、翌朝、もう一度やってみるとWISEが通ったんですよね。最初に1000スム(約12円)の認証用の引き落としを行います、と聞かれるのでOKとすると、そこから少し時間がかかりましたが設定ができました。ここまでの経験から、まずはYandex IDは別の方法で作り、そのアカウントでYandex Goにログインしておく、というところまでは日本でやっておき、ウズベキスタンに入ってからカードを登録(1度通らなくても諦めない)というのが私にとっての解でした。ですが、こちらは本当にいろいろな方法が試されていて、それでもダメだったみたいな人もいるので、最後はキャッシュ払いをするしかないかもですね。ただ、Yandex Goの注意書きにもあるのですが、キャッシュの場合は、ドライバーがお釣りを持っていない可能性もあるので、細かい紙幣を用意せよ、とのこと。ちなみに一番長い距離を乗ったとき(サマルカンド駅からホテル)でも、20000スムに行くかいかないか(200円程度)です。つまり細かい紙幣とは2000とか5000とか(それぞれ30円、80円程度)の小額紙幣を大量に用意することになりますが、私は空港の両替所で両替したスムのうち、100000スムをタシケント駅の両替所で5000スム16枚と2000スム10枚に両替してもらいました。特に手数料とか取られませんでした。
両替(空港)
その両替ですが、紙幣の両替は日本円ではなくUSドルから(いくらロシアの傘の下であっても、やはり基軸通貨はドルというのも面白い)。空港の出口前に両替所があるので、そこで両替をすると良いと思います。また駅の両替所もホテルのお姉さんに聞いたところ、夜中までやっているそうです。その後、現金が必要になったらホテルに置かれていたATMで引き出しをしていました。
SIMカード(空港)
そして、絶対に必要なのがSIMカード。こちらも空港の荷物受け取り所にたくさんあるので、どれかを選択して購入すると良いと思います。私はUCellの70というやつ(70GB+おまけの70GBで、140GBが1ヶ月使えて、SMS可、さらに電話はかけ放題、正直多すぎる感じですが、これが最低プラン)で、70,000スムでした。クレカが使えました。係の人が交換してくれるという話も見ましたが、何しろ大量に人が群がっていたので、台紙つきのSIMカードを渡されただけでした。つまり、SIMカードホルダーを開けるピンは持参しましょう。eSIMも選べるようでしたが、ひよって物理SIMにしました。久しぶりにSIMカード挿しました。渡される台紙に書かれた番号が自分の電話番号です。挿せば自動で使えるのですが、設定から「モバイル通信」を開き、「モバイルデータ通信ネットワーク」を選択し、モバイルデータ通信のAPNにinternet、さらにインターネット共有のAPNにinternetと入力すると、テザリングも可です。また、電話番号の欄が空白になっていたので、渡された番号を入力しておきます。Ucellのアプリをダウンロードすると、残量がわかります(まあ気にしなくても1週間くらいなら十分すぎる量ですが)。通話は国内無制限です。これが、最終日のタシケントで役に立ちました。駅の荷物預かり所に荷物を預けていたのですが、空港に行こうと荷物を取りに戻ったら、ドアが閉まってて、「この番号に電話しろ」という紙切れがノブに貼り付けられていたからです。電話がなかったら詰むところでした(まあ、駅員さんに言えば、この国の人なら代わりに電話をしてくれそうな気もしますが)。
空港から街へのタクシー
空港ターミナルの出口近くにタクシーブースが複数あります。行き先を伝えると先払いでタクシー手配してくれるので、交渉の必要がなく楽です。Yandexをキャッシュで使おうかとも思ったのですが、もう夜中で全く土地勘のない場所ということもあって、ひよってタクシーをお願いしました。20万スムくらいだったので、Yandexの10倍くらいですね(ただ、日本のタクシーと比べたらやっぱり安い)。ただ、セブの時も思いましたが、空港からの配車アプリ利用って、その車と出会うのが大変なんですよ。みんなが同じことするので。まあさっさとホテルに行けるなら、多少出費しても良いや、という方はタクシーをお願いするのもありだと思います。クレカ使えました。ただ、タクシー運転手のお兄ちゃんがぜーんぜん地理がわかってなくて、結局私のiPhoneでルート検索をして表示させるという、もう最初から冒険感のある滑り出し。もちろん英語は通じませんでした。
というわけで、今回は、以下の内容に分けてお送りします!
①ウズベキスタン旅行の準備
②ウズベキスタン入国とウズベキスタン鉄道の乗り方
③サマルカンド、タシケント散策
④ウズベキスタンの食べ物
(番外1)仁川空港で10時間トランジットの過ごし方(食事・サウナ&仮眠)
(番外2)陸の孤島の成田空港第1ターミナルから脱出できず、空港内でキャンプした話


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