[旅行]青の都サマルカンドと灼熱のタシケント③サマルカンド、タシケント散策


ウズベキスタン旅行の準備
ウズベキスタン入国とウズベキスタン鉄道の乗り方
サマルカンド、タシケント散策
ウズベキスタンの食べ物
(番外1)仁川空港で10時間トランジットの過ごし方(食事・サウナ&仮眠)
(番外2)陸の孤島の成田空港第1ターミナルから脱出できず、空港内でキャンプした話


サマルカンド駅から、初めてYandexで車を呼んでみました。すぐに反応があり、画面にやってくる車の位置が表示されるのはGrabなどと全く同じ。このあと、ちょっとした移動にはずっとYandex使いましたが、1回だけ、待っている場所が少しずれて道路の逆側になってしまっていたことがありました。サマルカンドの幹線道路は中央分離帯がある箇所が多く、簡単に逆側へ行けないので、立ち位置が間違っていないか拡大して確認したほうが良いです。ちなみにその時は車の待っている場所と自分の位置がズレてることに気づいて、車のところへ移動しましたが、ちゃんと待っていてくれました。そして、デフォルトで設定される車の場合、冷房がなかったり、小さい車だったりすることもあるので、スーツケースを入れたいという場合は、Comfortという一つ上のクラスを選ぶと良いかと。最終日は朝6:30ごろComfortを呼びましたが(昼間に比べるとマッチングに時間がかかりましたが)、問題なく呼べました。サマルカンドの場合、10分以内くらいの距離であれば(歩くには遠いが、車ならすぐ)、15000-18000スムくらいです(大体200円前後)。一方、タシケントに行ったら同じ距離でも23000-25000スムが相場でした。GrabやUberと同じで行きたい場所を伝えたり、価格交渉の必要もなく、着いたら降りるだけなので非常に楽です。東京でもこれができないのかと思いますが、万一何かあったときのことを考える日本では難しいのでしょうね….。


ホテルはコヒヌール・プラザ。駅からトラムが走るシャーヒ・ズィンダ通りをまっすぐ行ったところにあります。フロントの皆さんは英語が通じますし、プールもあって、ビビハニム・モスクが見える、非常に便利な場所にあります。人気のEmirhan Restaurant(のテラス)で夕飯を食べたいと思ったので、予約をお願いしたり、今日15時にスパ予約したいと色々とお願いしても、すぐに対応してくれました。

ホテルの3階からビビハニム・モスクがよく見える

そして我々の中でお気に入りは、地下にある屋内プール&サウナ(ハマム)施設とスパ。ハマムは2時間タイマーになっていて、使っている人がほとんどいないので、いつも「使いたいから電源入れてくれ」とスパの受付に声かけてましたが、バスタブがない中でも低温蒸気サウナに入ると疲れが癒やされました(正直、もう少し温度が高いとよかったですが)。昼間は本当に暑く、かつ乾燥しているので、水分が抜けて干物化した体を、1日の終わりにここで戻す、みたいな使い方をしていました。2日目の昼間にスパを使いました。クラシックコース(1時間)で60万スムとこの国としてはかなりの金額ですが、ハマム(5分)の後に、リンパを流すような形のマッサージ45分、ハマム風の台に移動して垢すりとシャンプー(&ヘッドマッサージ)もしてもらって、お茶を飲んで終了。生き返りました。顔も垢すりされたので、ツルツルになりましたよ。そして、地味にありがたかったのがATMがロビーにあったこと。サマルカンド旅行記でよくあるのが、「ATMがカードを認識してくれない」「現金が入っていなくて下ろせなかった」という話。ここでは流石にそんなことはありませんでした。

3日目の昼間はプールで涼みました。プールの水が案外冷たくて、一度入って日陰にいれば、十分涼めます。

夏は本当に暑いです。サマルカンドは標高が700mくらいありますが、それでも日中は37-40度くらいになります。ただ、乾燥しているため影になっているところはややマシです。また朝晩の温度差は激しく、夕方も陽が落ちるころには人間が活動できるくらいの暑さになり、朝は22-24度くらいに下がります。水分は重要。1.5Lの水ペットボトルを常に持ち歩いてました(1日2人で1.5Lを2本くらい飲んでました)。価格は場所によって(あるいは店員の気分によって?)少しずつ違いますが、1.5Lで5000-8000スムくらい。つまり100円程度です。注意点は、ガス入りとそうではないものが普通に並んで置かれているところ。我々、1度ガス入りを間違えて買ったのですが、それ以来Googleレンズで確認するようにしていました。

ガス入り

ガスなし

サマルカンドでの観光ですが、主たるモスクや遺跡は徒歩圏内です。またカリモフ通りを含めて車が入れない場所もあるので、遺跡めぐりは歩くのが良いのかなと思います。そして、おすすめは朝です。ここの人たちは朝早くから夜遅くまでよく働きます。遺跡の開館時間も非常に長く、ビビハニム・モスクで「ここって何時まで開いてるの?」と入り口で呼び込みをしていたお兄ちゃんに聞いたら、22時って言ってました。朝も8時くらいから開いてます。

サマルカンドといえば、まずはレギスタン広場でしょうか。ここは陽が落ち始める19時くらいから人がどこからともなく集まってきて、陽が落ちるのをただただ眺めてます。そして20時ごろ、全体のライトがつき、ライトアップされます。

紀元前からシルクロード上にある交易地として栄えたサマルカンドは、13世紀にチンギス・ハンによって破壊されます(後述のアフラシヤブの丘)。その後、国の英雄としても讃えられているティムールによって再建されました。サマルは「人々が出会う」、カンドは「街」の意。6つの主要な道路が交わる交差点にあったサマルカンドは、西洋、東洋の人や物が行き交う街だったそうです。そのごった煮感は今も多々感じられます。また、青の都と呼ばれるほど、大型建築物に青いタイルが多用されているのは、ティムールの好みだったから、という話を聞きましたが、本当なのでしょうか。


レギスタン広場は、3つのメドレセ(マドラサとも/ イスラームの神学校のこと)で成り立っています。正面みて左側のメドレセがウルグ・ベク・メドレセ、中央がティラ・カリ・メドレセ、右がシェル・ドル・メドレセで、ウルグ・ベクの創建は15世紀、残り2つは17世紀です。

ウルグ・ベク・メドレセの中庭

最も古いウルグ・ベク・メドレセは、ティムールの孫で、科学者でもあったウルグ・ベクが作った神学校。天文学者として知られるウルグ・ベクにちなんで、星座を模したような装飾もみられます。中庭から入れる1室に寮の部屋が再現されているのですが、そこにあるのがこたつ。


全く同じ用途で使われるものです。どっちがオリジナルなんでしょうね。

また、正面の塔(ミナレット)、登れます(おそらく非公式)。呼び込みのお兄ちゃんが適当に(気分で?)値段を言ってくるので、それを渡すと登らせてくれます。旦那は10万スム渡して登っていました。

この塔の上に登れる

中央のティラ・カリは金箔という意味だそう。その名の通り金で彩られた美しい装飾が特徴です。

ティラ・カリ・メドレセの中庭にて

入口のドームは、宇宙的というか、もしかしたら曼荼羅と同等なのかなとも思いました。

下から柔らかくライトアップされたドーム内部は、一見の価値あり。


そして、こちらで人気のアトラクションが、アラブのお姫様みたいな格好して写真を撮ってもらうもの。レギスタン広場は毎日通っていましたが、いつ行っても誰か彼かこの撮影をしていました。


最後のシェル・ドル・メドレセは入り口上部にある虎と顔のある太陽の装飾が特徴的。シェルドルとはライオンを持つという意味らしいのですが、縞模様を見ると、我々には虎にしか見えないという代物です。


こうした人や動物の装飾はイスラム系の装飾としては稀だそうですが、イスラム教が主の国の割に、アザーンが鳴り響くこともなく、酒も売られているこの国らしい、のかもしれません。宗教的な戒律は若干ゆるく、もしかすると日本人に近いのかも(全く無視はしておらず、生活の根底にはあり、冠婚葬祭のように都合よく使われることはあるが、それに行動全般を縛られることはない)とも思いました。

ティムールの名前が出ましたが、サマルカンドの主要な歴史的建造物は、そのティムール朝時代に作られたものです。最も高いところに建てられており、その巨大さが圧巻のビビハニム・モスクは、ティムールの妻の名前が冠せられたものなのだとか。


とにかくその大きさに圧倒されます。ただ、外観はほぼ修復が終わっているものの、中はまだ再建中のようです。


カリモフ通りを挟んで反対側にはビビハニム廟があります。


カリモフとは、ウズベキスタンがソ連から独立したあとの初代大統領のことですが、レギスタン広場からビビハニム・モスクを抜けてシャーヒ・ズィンダ通りにつながる遊歩道(一般車通行不可)が、かつてはタシケント通りと呼ばれていたようなのですが、現在はカリモフ通りと呼ばれているようです。レギスタン広場側の末端にカリモフ像があります。

この銅像はやや好々爺っぽいイメージですが、国立歴史博物館で見た写真はもう少し政治家的な狡猾さがにじみ出てました(偏見)

このカリモフ通りは、本当に何度も行き来しました。


ビビハニム・モスクを過ぎて、シャーヒ・ズィンダ通りに出ると、向かいにあるのがハズラト・ヒズル・モスク。


先ほどの銅像、カリモフ氏が安置されています。こちらも一段高いところにあるため、街の眺めが最高です。


また、中庭も美しいのです。


このモスクからシャーヒ・ズィンダ通りを東側へ行くと、王の廟が集められたネクロポリス、シャーヒ・ズィンダ廟群があります。かつてはもっと多くの廟があったようなのですが、そのうち一部が補修され、公開されています。この霊廟群が街の中心の北東にあるのはなにか理由があるのかと、鬼門がある国から来た人間は思ってしまうのでした。


美しい青い回廊は、その大きさと共に見る者を圧倒します。サマルカンドで検索して真っ青な写真が出てきたら、大概はこのシャーヒ・ズィンダ廟群のタイル壁です。





ビビハニム・モスクの隣にあるのがシヨブ・バザール。


様々な生鮮食品やナッツ類などの物品が売られています。食べ物だけではなく、ナイフなどの日用品もあるようです。もちろん観光客を狙ったお土産もの屋も多いです。我々、世界中どこに行っても、スーパーに行きます。普段ここに住む人達が、どういうものを食べて、どういう暮らしをしているのか垣間見れるのがスーパーだと思うからです。このバザールもそういう感じがしました。

とにかく野菜といえばトマト、というくらいトマトの料理が多かったです。

スイカはどこでも出てきます。ジュースもあります。甘くて美味しいです。

なお、どこまでがシヨブ・バザールなのかいまいちよくわからなかったのですが、別日にこの階段上がれば行けるんじゃない?と上がっていったら、別の商店街に紛れ込んでしまいましたが、これはこれで面白かった。


ハズラト・ヒズル・モスクはアフラシヤブの丘の南端に位置しています。かつてサマルカンドの中心は、こちらの丘にあったそうです。今は何もありません。13世紀にチンギス・ハンに侵略され、破壊し尽くされた結果、今はこの通り、荒涼とした丘が広がるだけです。


その先には、先程の神学校を作ったウルグ・ベクの天文台があります。ここでは非常に正確な暦の計算や、星座の観察などが行われたそうです。



レギスタン広場の南側にもいくつか遺跡があります。ひとつがグーリ・アミール廟。サマルカンド再興の父、アミール・ティムールの霊廟です。


そのティムールは、レギスタン通りの先のラウンドアバウトに鎮座しています。めちゃめちゃイケメンです。


この坐像から南西側が、サマルカンドの官庁街になるのですが、レギスタン広場から北に広がる猥雑で迷路のような地域とは全然違って、広い道路が放射線状に通り、かつ立派な建物が立ち並ぶ様子はすごくソ連感を感じるのですが、私だけでしょうか。


幅広の歩道にある街路灯もどことなくソビエト風?

ビビハニム・モスクで、NazzARというアプリがあるのを知り、ダウンロードしてみました。ビビハニム・モスクだけでなく、レギスタン広場や、ウルグ・ベク天文台にもARと右上に書かれた看板が置かれていて、アプリを起動してそちらへカメラを向けると多言語で(日本語あり)解説を聞くことができます。無料ですので、ぜひ試してみて。

最終日、タシケント駅に着いてから飛行機の時間まで半日、タシケントも観光しました。灼熱でした。Yandexでとりあえず目をつけていたシャシリク店に行ってお昼を食べ、ナヴォイ劇場へ。日本人抑留者が建設に関わったものだそうで、1960年代にタシケントが大きな被害を受けた大地震の際もこの建物はびくともしなかった、というある意味「日本人伝説」的な建物なのだそう。


もうここに来るだけで汗だくで、国立歴史博物館に逃げ込みました。博物館はリニューアル再オープンしたばかり。中は一周することで、ウズベキスタンがいろんな民族が入れ替わり立ち替わりやってきて、そして今の姿がある、ということがよくわかる展示でした。多分このなんか掴みどころがない、食べ物、文化、言語に至るまで、何をとってもどこかアジアでもありヨーロッパでもあり、社会主義的でもあり、一方で遊牧民族的でもあり、という面白さは、こういう歴史から来ているのかもしれない、とも思いました。


ちなみにウズベキスタン再興の父であり、英雄のアムール・ティムールはタシケントではこんな感じ


ティムールの向こうに見えるのがホテル・ウズベキスタン。いわゆる日本の帝国ホテルのようなものでしょうか。


この隣に、コンベンションセンターのような建物があるのですが、そちらの上にある鳥の像はおそらくコウノトリ。日本では特別天然記念物とされる鳥ですが、旦那は車窓から見たと言ってました(その時は鶴かと思ったらしい)


近くのスーパーに寄ったあと、最後は地下鉄でタシケントの駅まで戻りました。

ムスタキリク・マイダニ(独立広場)駅。無駄に派手。

ちょうど入口付近が工事中でどこから入ったらよいかわからずにいたところ、たまたま通りかかったおじさんが「メトロ?」と聞いてきてくれて、道案内してくれました。メトロは改札前に簡単にですが手荷物検査があります。改札にはタッチ決済の端末がついていて、VISA、MASTERなどのクレジットカードで乗車可能です。私はWISEで、旦那はOliveのクレカを使いましたが問題なく通れました。定額で、1乗車20円くらい。Yandex Mapアプリでルート検索するとどの位置に乗車すればよいかもわかるのですが、基本的に出入口は前か後ろなので、先頭と最後尾車両は混雑しています。大した距離でもないので中よりの車両に乗ったほうがよいかもしれません。前述のYandex Mapで乗り換えする駅もわかりますが、壁に貼られた駅案内が親切なので、それを見れば乗り換え駅も一目瞭然。東京の地下鉄を使う人なら迷うことはないでしょう。


駅名の下に路線図があり、ここで乗り換えればどの駅へ行けるということも書かれている。

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