2018年4月29日

[自転車]八幡平雪の回廊と桜巡り


2018年ゴールデンウィーク初日のルートは、2年前に考えて、実際に行こうとしていたルートでした。2年前のGWはお天気が悪く、マイナス8度という気温と強風により八幡平を巡るルートは全て閉鎖されていたのでした。というわけで、2年越しの再挑戦。八幡平樹海ライン、アスピーテラインをまわってきました。

GW初日は例年東京6時発の新青森行き「はやぶさ」臨時列車が運行されます。今年の初日は4月28日(土)。はやぶさに乗って盛岡まで行き、そこからいわて銀河鉄道で好摩駅まで。前回と時刻表も変わっておらず、9時過ぎに到着。


小さい市街地を抜けると、すぐに岩手山がでーんと見えました。前回このあたりでは山頂が全く見えなかったのですが、今日は非常に良いお天気。中央に見える線路はJR花輪線です。


八幡平へ向けてしばらく県道を行きます。前方に桜並木が見えてきました。


焼走り線と呼ばれるこの道路の桜並木は今が満開。前回は見えなかった岩手山もバッチリ見えます。東京の桜はすっかり終わりましたから、少し時間が戻った気分。


ただ、上坊牧野の一本桜は今回も未開でした。この桜はやっぱりGW後半から5月中旬ですね。


標高が上がってくると、未開の桜も増えますが一方で少し早咲きの桜が満開になっているものも。


県民の森ではこぶしの花が満開でした。


松川温泉までしばらく厳しい登りです。芭蕉沼に群生する水芭蕉に癒やされつつ登ります。途中、ペンション&喫茶店のような建物の前に五葉沼という沼があるのですが、青というか緑というか、不思議な色でとても綺麗でした。


松川温泉を過ぎると、山が近く感じられるようになってきました。


そして道路脇の「残雪」が「壁」と言える高さになってきました。このあたり(標高1000m弱)の壁の高さは大体1-2mといったところでしょうか。


松川温泉から約7km、一旦峠を越えて2kmほど下ります。雪の壁からところどころ木の枝と思われるものが突き出ているのですが、この中は一体どうなっているのでしょう。


ここを過ぎると、壁の高さは3-5mに達するようになってきました。壁に寄って写真を撮っていると、上から細かい雪が落ちてきたりします。壁から突き出た棒は恐らく道路の境界線を示すもので、その高さを見ると、やはり相当の雪が積もることが想定されているのだなと思います。


八幡平の雪の壁がすごいのは、どこまでも壁が続いていることです。そして登るにつれてその高さは徐々に高くなっていきます。カーブの先が全くみえず、正に雪の壁の中にいるといった感じ。


樹海ラインを登るときに注意しなければならないのは補給です。補給できるのは五葉沼にあるペンションくらいで、それを過ぎると自販機などは全くありません。藤七温泉まで行けば自販機くらいあるだろうと思っていましたが、なんと開業が樹海ライン開通に間に合わずまだ営業していませんでした。お昼も大分まわり、補給食を十分持っていなかった我々は、かなり低血糖状態。ここから頂上のレストハウスまでのあと少しが辛かった。

その藤七温泉を過ぎると壁もクライマックス。これどうやって掘ったのでしょうね。



最後の壁を抜けると、突然視界がひらけます。森林限界があるように、積雪にも限界があるのでしょう。このあたりは風に吹き飛ばされて降った雪が積もることもないのかもしれません。植生も明らかに異なります。


13:30頃、ようやく見返峠に到着。写真も撮らずにレストハウスでお昼を食べました。サービスで?ついてきた塩味のゆで卵がとても美味しかったです。お昼後に撮ったのが以下の写真。


登ってきたーという感じ。この下の辺りは雪がかなり残っていて、スノーボーダーが普通に滑っていました。

ここが秋田県との県境ですが、我々はアスピーテラインを通って再び岩手県側へ下ります。


アスピーテラインは4月15日に開通しているので、少し雪の壁は低いようですが、頂上付近は立派な壁が残っています。



アスピーテラインも景色良いです。ただ下りは寒い。


途中、源太岩から振り返りました。



雪の残る山中をぐねぐねと走る道路


ここを下りた辺りの右側に旧松尾鉱山の廃墟が見えました。山の中の軍艦島とも言われる鉱山アパート群跡はなかなか迫力ありましたが、下りで寒かったのでそのまま通り過ぎました。御在所ゲートを過ぎるとスノーシェッドが続きます。登りでこれだけスノーシェッドが続くと嫌になるかなと思いますが、下りで冷え切っている我々にとって、スノーシェッド内は暖かく助かりました。

ビジターセンターのところまで下りてくると、やはり桜が綺麗でした。


そのまま県道を下ったのですが、途中ラグビー場のところの桜も見事。最初に載せた写真も、この県道の途中の桜です。


そして、最後はお気に入りの「為内の一本桜」。今回は文句なしの満開でした。午後は逆光になるのが残念ですが、この桜は一見の価値ありです。この丘には元々は神社があり、当時社内に植えられたもののようですが、大正時代に神社は集落に近いところへ移転、忘れられていた桜が育って大木になったという、神々しい伝説を持つ桜です。樹齢もいつ植えられたのかも分からず、でも今もこうして立派に花を咲かせているソメイヨシノ。今後も元気に花を咲かせてほしいなと思います。


最後はおらほの温泉という源泉かけ流しの温泉に入って再び好摩駅へ。盛岡までいわて銀河鉄道で戻って、フェザンのベアレンで夕飯兼反省会。新幹線で帰ってきました。


八幡平の雪の壁はおすすめです。バイクは沢山見たのですが、残念ながら自転車は全く出会いませんでした。普通は逆から(アスピーテラインから)アプローチする人が多いと思うので、途中すれ違うかと思ったのですが、それもなし。見返峠で1台出会いましたが、それだけでした。志賀草津道路なんて、「雪の回廊」と呼ばれる場所はほんの僅かですが、開通時からGWまで自転車がわんさかいますし、同じく雪の壁で有名な蔵王エコーラインも雪の壁の時期に登った時はそれなりに自転車に出会いましたが、ここは本当にいなくて意外でした。八幡平の樹海ライン・アスピーテラインは壁の長さ、高さともに他を凌駕するものがあります。回廊と言うにふさわしいものです。私でも登れましたし、先週の大町巡りよりも楽です。ちょっと遠いですが、東京からも日帰り可能です。秋も綺麗だそうなので、今度は秋の紅葉シーズンにも行ってみたいです。

本日のルート(*Garminのスタートボタン押し忘れて、5kmほど短いですが)



2018年4月21日

[自転車]遅めのお花見@長野県


このところ、毎年のように大町市に桜を見に行っていますが、今年もちょっとルートを変えて行ってみました。今年は記録的に桜の開花が早い年で、昨年は4月25日にちょうど須沼の桜という大町市でも最も早く咲く桜が満開でしたが、今年はもう既に大町市街は終了のようです。逆にGWに満開になる桜が咲いているようなので、そのあたりを中心に巡ります。

始発の北陸新幹線は空いてました。金曜日の6時台はさすがに乗る人も少ないようです。途中上野駅から乗ってきた中国人と思われる男性に自由席特急券を見せられながら「そこは自分の席だ」と主張されるアクシデントがありましたが、彼の行き先である佐久平(切符の行き先が佐久平だった)はこの新幹線は停まらないから早く降りろと英語で言ったら理解したのか下りていきました。そう、北陸新幹線の速達列車である「かがやき」は高崎も軽井沢も停まりません。大宮駅の次は長野です。久しぶりに乗ってそのことを思い出しました。そしてトンネル続きで回線が全然繋がらなかった高崎-長野駅間ですが、トンネル内に携帯回線が通ったそうです(記事には安中榛名ー上田(手前)と書いてありますが、トンネルは上田の最後のトンネルを抜けると長野まで一旦切れるので、これで長野まで快適。しかし長野の先もトンネル地獄なので、もう少し頑張れ)。どんどん快適になりますね。

出発地点は聖高原。東京の北陸新幹線始発のかがやきが、ちょうど名古屋行きの特急しなのに接続するのですが、それが聖高原に停車するのでこの選択。これが地獄の登りライドの始まりでした。



聖高原はその名のとおり高い場所にあるので、最初の15km弱は下り基調。快適に進みます。昨年は冠着や聖高原のあたりはまだ見頃だったのですが、今年はもう八重桜が散り始め。


途中差切峡という場所を通ります。急流が造ったV字谷に青葉が綺麗です。紅葉シーズンは客が多いのかもしれませんが、今はすれ違う車さえありません。周りに民家もなく県道にも関わらず次々現れる手掘りの古いトンネルにおののきながら通りました。

犀川を渡って少し先で、県道274号へ。さすが2桁県道でさえ手掘りトンネルが現れる長野県、3桁県道は推して知るべし。入り口に「この先すれ違い困難」という看板が立っているなかなかの険道でした。10%を超える坂が延々と続き一気に速度が落ちます。ここまで下り基調だっただけにかなり辛いです。ただ、登っていると突然視界が開けてこういうご褒美を貰えるので、つい辛い登りルートを検討しちゃうんですよね。


これまた突然村落に出て、墓を守る立派な桜がありました。散った花びらが道路をピンクに染めています。


再び森に戻ると、少し先に「花めぐり桜街道」の石碑がでてきます。ここを入ると高照山桜の里です。ネットを検索すると「たどり着けなかった」「どこにあるのか分からなかった」と書かれてる秘境なのですが、たしかにこれは場所云々以前に、一般車がたどり着くのはまず技術の点でも困難が伴うだろうなーと思ったのでした。


いろんな桜が植えられているようで、いつが満開とは言いにくそうですが、今が正に見頃です。とても綺麗でした。





さらにしばらく登ります。相変わらず登りは辛いです。


でもやっぱりひとつ山を越えると素晴らしい景色が広がってるんですよね。この日はずっとこんな感じでした。


一旦下った後、途中から大峰高原へ曲がります。このルートは以前も走ったことがありますが、前回来た時( 5月5日)は既に葉桜だった大峰高原は、ちょうど満開でした。前回はどこからともなく花びらが舞っていて、それはぞれで綺麗だったのですが、このあたりの木、全体が桜だったんですね。



再び県道55号に合流、ここから一気に大町市街へ降ります。相川トンネルを抜けると、再び北アルプスの絶景。


昨年4/25に来た時は見頃には早かった観光道路は、今回は散り始めでした。


ただ、観光道路沿いにある市民の森のコヒガンザクラが満開。色が濃く、花のつき方が派手なコヒガンザクラが満開だと迫力ありますね。公園の名前の通り、市民による植樹で育てられているらしく、大きさが違う桜がいくつもあったので、今後も増えるのかも。



田んぼの中を北上します。写真で見ると気持ちよさそうなのですが、強い向かい風で泣きそうになっていました。


木崎湖は湖畔の桜がどこも満開。とても綺麗です。


湖畔道路は水仙で縁取られてます。


見頃が極端に短い中綱湖のオオヤマザクラはピンクにはなってましたが、一部を除いてあと1日遅いほうがよかったかも。


ヤナバスキー場を登る県道324号へ曲がります。ルートを考えてるときから登りは厳しく、かつ下りも道悪そうだなーと思ってましたが、案の定でした。スキー場を登るルートって、直登なんですよね。休む場所ない約2km。頂上が見えるところで「もう無理...」と足をつきました。ふと後ろを振り返るとまたここでも北アルプス。なんかこう「辛い」と思う時に限って北アルプスがばーんと見えて、若干恨めしくなってきました。


青木湖も眼下に。


下りもまた相当ひどかったです。コンクリ舗装のところもあるし、水が流れてるし、上り下りで約4kmなのですが、この4kmで自転車が相当汚れました。が、またここに出てくるんですよね。綺麗なオオヤマザクラ。


あとはいつもどおり県道31号を走りました。ここもまたずっと向かい風に泣かされましたが、予定通り大室温泉まで行ってお風呂入って長野駅まで。風がなければもう少し楽だったかなと思いますが、3桁県道中心に登りがきついと分かっていながらルートを引いた自分の責任ですね。

本日のルート