2019年2月24日

[自転車]東京の春 その2


今日は、今上天皇在位30年の日。それを記念してあちこちで庭園の無料開放が行われていています。前を通ることは多かったのに、しばらく入園していなかった浜離宮に行ってみることにしました。

浜離宮はこの時期は花畑で菜の花が見られます。まさに満開で春の気分。



梅もきれいです。



旧築地市場のすぐとなり、眼の前に一部上場企業の本社がずらりと並ぶ都心一等地なのですが、とにかく広いですよね。残っててよかったと思うのと同時に、代々の徳川さん、庭園にいろいろ手を入れてくれててありがとうという感じ。21世紀の空間に突如現れる江戸時代。


江戸時代はここで鷹狩りが催されたそうですが、そのための茶屋が復元されていました。これまた21世紀の空間に現れた江戸時代感。あのビル群が見えないほうがよいという人もいますが、私は時空が歪んだ感じが東京らしくて好き。浅草寺とスカイツリーとか、東京駅丸の内駅舎と丸の内ビル群とかも。


築地側、水上バス乗り場の近くに梅林があるのですが、そこに「おもいのまま」という名前の梅が何本かあります。同じ木に紅白両方の色の花が咲く梅で、中には一輪が赤白混じるものも。


梅は様々な種類があって、開花の時期も違うので、まだしばらく楽しめそうです。また菜の花は別の花畑は場所によって開花時期が違うようなので、これまたしばらくは楽しめると思います。大手門側から入りましたが、自転車置場がありました。大手門から築地大橋を通ると、取り壊されている築地旧市場、そのまま渡り切ると豊洲市場に出られます。


2019年2月23日

[自転車]東京の春


近所の春を探しにポタリングしてきました。木場公園の梅にはメジロさんが梅に群がっていましたが、なんか今年は場所によっては花が寂しい気がするのです。



大横川の河津桜はまだ1週間は先かなという感じ。日当たりの良いところだけ開いてるかなと思いました。


亀戸天神の梅は白梅が少し遅れてる感じ。ピンクの梅が目立ちました。最初のしだれ梅も亀戸です。


お昼になったので、錦糸町の「亀戸ぎょうざ」で。いつも行列なのですが、前を通ったらちょうど入れそうだったので。


ここの餃子、あと炒飯も基本に忠実というか、すごく安心する味なんですよね。下町らしい店構えも好き。

徐々に暖かくなってきて、サイクリングによい季節になってきました。花粉が辛いんですけどね。

2019年2月9日

2019年雪見温泉旅-鶴の湯温泉と乳頭温泉郷巡り-


恒例の真冬の雪見温泉、今年は秋田の「秘湯」鶴の湯温泉に行ってきました。

田沢湖から路線バスに乗り換え「アルパこまくさ」バス停まで、そこから鶴の湯温泉の送迎車に乗り換えてさらに20分くらい山道を進みます。


雪に覆われていてわからなかったのですが、宿にあった地図によると途中から未舗装だそうです。自家用車で来ている人もいましたが、夏でもちょっと大変かも。新幹線駅からそこそこの本数バスがあり、そこから入り口まで送迎してくれるので、首都圏からのアクセスは悪くないです。というわけで、こんな雪に埋もれる冬場も営業しています。

鶴の湯温泉には本陣という囲炉裏のある古い建物がありますが、それとほぼ同じ作りらしい離れもあります。ウェブサイトには掲載されていない隠し部屋?で、JRが1年中おさえているそうです。離れの場所は鶴の湯温泉の門を出て左手にある小屋です。写真の右にある、まさに小屋という感じの建物が離れです。


朝はマイナス10度まで下がったそうなのですが、この日は南からの風が吹いて気温があがった1日でした。屋根の雪が溶けて氷柱が。この氷柱がたまに落ちるのです。最初誰か来たのかと思って「はーい」とか応えてしまったのですが、そのうちわかりました。折れた氷柱が壁に当たる音でした。


部屋はこんな感じ。囲炉裏が威力を発揮するのは、夜になってからです。右のふすまの向こうがトイレと洗面所。洗面所のお湯はおそらく温泉でした(臭った)。こういう古い感じの秘湯に来ると、何かと不便を強いられることもありますが、ここは現代に合わせた秘湯です。トイレはウォシュレット付きの洋式。明かりは裸電球風のLED灯と夕食時に持ってきてくれる灯油ランプで十分。暖房もありますが、囲炉裏の火が入るとかなり暖かくなりました。ただ、テレビはありません。旦那がワンセグの電波を拾おうとしましたが、無理でした。でも無料のWifiがあります。4Gと遜色ない速度でした。テレビは無いけど、インターネットはある世界。古くて新しい秘湯です。


お風呂も現代に合わせられています。新本陣に作られた2つのお風呂は黒湯の湯を引いた源泉かけ流しの無料貸切風呂。このお風呂が一番熱かった。貸切風呂と宿泊者用の内湯(白湯の源泉を引いている)には、シャワーとカランがついていて、シャンプー・リンスとボディーソープもおいてあり、内湯にはドライヤーもありました。宿泊客にはかなり配慮されています。

立ち寄りも可能な川の向こう側にあるお風呂は、黒湯・白湯・中ノ湯とあり、黒湯には女性専用の露天風呂(結構広くて景色も開けてる)があります。すべて源泉が異なり、少しづつお湯の印象も違います。私は白湯がお気に入り。脱衣所と風呂場の間にドアが無い開放感もよかったし、温度も良い感じでした。こちらのお風呂にはシャワーや蛇口はありません。15時半をすぎれば立ち寄りの人はいなくなり、静かになります。それなりにお客はいたと思いますが、お風呂が複数あるからか、人に会うことはほとんどなく貸し切り状態でした。中ノ湯から入れる有名な混浴露天風呂はすごいです。中ノ湯へ向かう通路から丸見えです。どのくらい人が入っているのかすぐわかります(笑)。ただ女性用の通路があって、風呂に浸かりながら入れるし、「男性はここに溜まらないように」と注意書きもあるので、暗くなれば女性でも入りやすいです。暗くなると人もほとんどいなくて、やはり貸し切りだったので、足元からお湯が湧いてるところまで行ってぼーっとしてました。広いし、雪降ってるのでそれほど熱くはないのですが、湧いてるところの足元は熱いです。不用意に座ったら「熱つ!」ってなりました。中ノ湯から行ける女性用露天風呂がもう一つあるのですが、そちらは冬季は閉鎖です。

フロントにあたる事務所の建物の外に柿が干されていました。美味しそうですが、お夕飯には出ませんでした。



日が落ちるとあちこちに明かりが灯るのですが、その明かりがランプの灯なのですごくきれい。





誰か、突撃したようですが。


16時過ぎに囲炉裏に火を入れにおじさんがやってきます。旦那は火の周りが気になるらしく、炭をよくいじってました。炭火は良いのですが、一酸化炭素中毒になる可能性があるので換気扇を止めるなとか、火に顔を近づけるなとか、ふすまを少し開けておけとか、現代人向けの注意が書かれていました。


炭に火が回ってくると部屋が大分暖かくなります。暖房を最強にしていたのですが、その必要がなくなりました。火って偉大ですね。ちょうどこの囲炉裏の上のほうに黒く塗られた丸い装置が設置されています。しばらくしてそれがスプリンクラーだということに気づきました。火は偉大ですが、やはり危険でもあります。こんな古い木造の建物、火がついたらひとたまりもないでしょう。その上入り口の隣に囲炉裏が切られているので、ここから火が出ると窓から逃げるしかありません(しかもその窓はそれほど大きくない)。いくら古さを演出していても、そういうところはきちんとしないとだめなんでしょうね。

火がいい感じになったところで、串を打ったイワナがやってきました。予め焼いたものを温めるだけかと思いきや、生から30分くらいじっくり焼きます。これが最高に美味しかった。


部屋の中央に立派な机があるのですが、食事ではそれを使いません。お膳を持ってきてくれて、囲炉裏の周りで食べるのです。こういうのも江戸時代感あります。きちんとした時代考証的には微妙かもしれませんが、一般人が考える時代劇の江戸時代。地のものにこだわっているのも良いです。山奥なのに海の魚の刺し身とかいらないですからね。ちなみに刺し身はイワナでした。全体的にキノコ類と山菜多めなのですが、キノコが美味しかった。下の写真の右のお椀もキノコ。ホイル焼きもキノコです。そしてお鍋は鶴の湯名物らしい山の芋鍋。旦那が味噌にバターが入っている気がすると言うのですが、確かにこってり感がありました。囲炉裏に立派な自在鉤がついていますが、残念ながらこれを使うわけではないようです(ちょっと残念)。私は鍋をかけるには天井をもっと補強しなければならないのでは(あるいは自在鉤を梁に打たなければならないのでは)と思ったのですが、単に中央だと中身を掬うのに遠くて危ないからなのかもしれません。



2号館・3号館は古い湯治場の雰囲気を残しているし、江戸時代からあるという本陣は、本当にお侍さんが出てきそうな感じで、タイムスリップした気分です。テレビがないというのも良いのかもしれません。でもWifiありましたけど(大事なことなので何度でも言う)。大満足です。


朝風呂も再び温泉に入って、朝食を本陣六でいただいた後、チェックアウト。乳頭温泉郷の各温泉で宿泊客用に売っている「湯めぐり帖」を買うと、巡回バスの「湯めぐり号」に乗ることができ、各旅館のお風呂に1回入ることができます。9時発の湯めぐり号に乗って、乳頭温泉郷の蟹場温泉へ。昨晩から気温が高くて早朝は雨が降っていたのですが、9時前から雨は雪に変わり、冷え込んできました。


こちらは古いままの温泉ですね。これはこれで良い感じ。内湯なのに風呂場の上の部分が空いていて、雪が吹き込んできてました。お湯は透明ですが、湯の花が多いタイプ。弱アルカリ性の単純硫黄泉です。小さいけれど、まだ朝早いので誰もいなくて、ゆっくりできました。


少し歩いて大釜温泉へ。驚いたのは韓国人の多さ。湯船はすべて韓国語でした。壁の向こうの男風呂からも韓国語が聞こえてました。鶴の湯温泉もかなり韓国人が多かったのですが(訛りがきつくて、聞き取りにくい日本語を話すおじちゃんが、外国人に「ライスはセルフね」と言って通じてたのが笑えた)、それを超えるコリアンワールド。脱衣所でおばあちゃんに「Excuse, me」って言われたときにはたまげましたが、そもそも隣にいるアジア系の人に日本語で話しかけて通じるのか分からない、と思えるくらいでした。タイムスリップから突如海外旅行した気分。どうして日本人も行かないこんな秘境に韓国人がいるのだろうと不思議に思ったのですが、その答えは最後に駅で知りました。

ここのお湯は酸性。硫黄臭もあるのですが、金気臭が強く、色も黄土色のお湯でした。


すぐとなりが妙乃湯です。こちらは逆に古さを完全に廃し、Zenとか言われるようなモダンな建物になっています。


妙乃湯は内湯は透明なお湯で、女性用の露天風呂はやはり酸性の黄土色系のお風呂。それほど遠くないのに、いろんな泉質のお湯が出ていて面白いです。

ここから休暇村まで雪中行軍。10分くらいで到着し、ロビーでバスを待って駅まで戻ってきました。



冬は黒湯温泉は開いていないし、孫六温泉まで歩いたら遭難しそうな雪だったので諦めたため、半分くらいしか回れませんでしたが、もう十分。湯めぐり帖は1年間有効なので、夏場にもう一度行ってみたいです(行けるかな...)。旦那は20年くらい前に黒湯に行ったことがあり、そこがおすすめだそうですが、今回入った中では鶴の湯温泉は別格でした。設備は現代人に合わせた上で、ギリギリの線で不便さや古さを残し、タイムスリップ感を楽しめるように工夫されていたと思います。

ただ、離れも本陣も外の明かり見えるくらい壁に隙間があったりします。今回幸いにして2日間ともこの季節では考えられないくらい気温が高かったので問題なかったですが、冷え込んだ場合は暖房を最強にして、囲炉裏に火を入れても、東京人にはきついかもしれません。またランプと裸電球だけなので、普段蛍光灯の暮らしをしていると、ちょっと暗く感じるかも。テレビがないのは子どもが一緒だと厳しいかもしれないですね。そういえば、小さい子どもの姿は全く見ませんでした。

さて、田沢湖駅へ戻ってきて、お昼を食べて、新幹線の時間まで駅の中でブラブラしていました。田沢湖近くで縄文時代の遺跡が発見されたそうで、それを中心とする歴史を解説する展示室を見学しました。もうひとつ2階に部屋があったので入ると、そこはなんだか銃だの、ゴーグル?だのが展示してあるのです。解説を見てわかりました。田沢湖周辺で韓国ドラマの撮影をしたのですね。しかも田沢湖ののんびりした雰囲気とは真逆のスパイドラマらしいですから、一体どういう内容なのだろうと興味を持ちました。イ・ビョンホンとキム・テヒという日本でも有名な俳優が出演しているドラマ「アイリス」は韓国では大人気で、放送当時(2009年)既に撤退が決まっていたソウル-秋田便が、需要が伸びたために撤退日を延期するなんてこともあったとか。放送から10年、もうその影響は大きくないかもしれませんが、その頃来た人たちがSNSなどで広めた結果、今も多くの観光客が来ているのかもしれません。鄙びた温泉なのに、割と若い女性が多いと思ったのも、そういう理由かも。新幹線停車駅とはいえ、決して主要駅ではない田沢湖駅に外国人向け観光案内所ができていたり、僻地の温泉のおじさんがたちが適当ではありながらも英語を話したり、あちこちに英語の案内板が貼られていたりと、ずーっとひっかかっていた違和感が、こんなところで解決しました。ドラマ偉大です。huluで見られるみたいなので、今度見てみよう。

というわけで、秋田の山奥で雪見温泉を楽しんできました。今年もがっつり雪が見られて満足です。