2017年4月11日

[観劇]『髑髏城の七人 Season花』感想とステージアラウンド東京観劇の注意点

我が家の近くに劇場ができることになったのを知ったのは、1年ほど前だったでしょうか。TBSとIHIが出資したらしいIHIステージアラウンド東京は、幻になりそうな豊洲市場の直ぐ隣の更地に誕生しました。その建設についての話はツイートやブログでも度々取り上げていましたが、ついに入ってきました。こけら落としは劇団☆新感線の「髑髏城の七人」です。

こけら落とし公演は、花鳥風月の4つのシーズンに分かれて行われ、1年以上同じ演目がかかります。シーズンごとにキャストを入れ替え、同じ演目を比べながら見られるという趣向のようです。そして、このステージアラウンド東京の最大の特徴は360度全方向が舞台になっていて、客席が回転するという仕掛け。一体どんな風に使うのかと楽しみにしていました。

『髑髏城の七人』は長く劇団☆新感線が上演している演目で、内容についてはWikipediaをはじめとしてあちこちにあるのでそちらを見てもらうとして、やはりこの客席回転するという仕掛けが非常に面白かったのです。舞台は通常真ん中にひとつなので、映画と違って場面転換をどうするかが演出的な問題になります。勢い場面を変えずに一部屋の中だけで物語が進んだり、あるいは緞帳や暗転、せり上がりなどの舞台装置によって舞台を変えたりといった工夫をしてきたわけです。その点、360度を舞台として使える強みは大きいです。様々な場所のセットを予め360度内に割り振って設置しておき、場面が変わるごとに客席を回せばいいのです。また、360度全てにスクリーンが設置され、それに様々な映像を映し出すことで役者の移動や舞台転換が効果的に、かつシームレスに行われます。まるで映画を見ているようだと思いました。そういえば、劇団☆新感線の舞台は、映画館で「ゲキシネ」として上演されてましたけど、それを舞台で行うような感じ。すごく新しいものを見た気がしました。

4つのシーズンを使おうと思ったのも、なんとなくわかりました。こんな劇場は初めてなので、いろんな演出を試してみたいと思ったのではないでしょうか。今日舞台を見て、これは他のシーズンや少なくとも最後のシーズンは見てみたいなと強く思いました。1年経ってどれだけこの特殊な舞台装置を使いこなせるようになったか、確認してみたいです。

ツイートしましたが、劇自体も最高でした。成河、小栗旬、そして山本耕史という美男子は並んで立ってるだけで絵になります。特に後半の山本耕史(何故か最もお色直しが多い)が素晴らしかった。そして極楽太夫役のりょうが出てきたときは「うあー」と思いましたね。妖艶という形容がぴったりで、綺麗でした。古田新太の贋鉄斎はものすごい存在感で、出てきたとたん客席は爆笑の渦に包まれました。次のシーズンである「Season鳥」のキャストは全く雰囲気が違うので、また違う印象の作品になるのかなとも思います。

さて、ステージアラウンド東京観劇についての注意点。

客席の回転は、演出のひとつして使われているので、動いているのは分かっても、どの程度動いているのかはよく分かりません。どちらを向いているのかわからないままでしたから、途中休憩時間、そして終演時ともに、出口が違う場所になっていて驚きました。まだ開場1週間で誘導はあまり効果的ではなく、終演後は出口がわからずに皆が迷う状況でした。客席と舞台部分は回転するために分離されていますから、水回りを設置できないのでしょう。1300人収容の劇場としては、トイレが男女ともに一箇所のみで、ものすごい列が出来ていました。回転は早そうでしたが...。ただ、出口は「舞台の中」(文字通り)にありますので、出入りのときに気をつけていると舞台セットを間近に見ることができます。また、最後は舞台に上がって帰れます。これは面白いなと思いました。

劇場へのアクセスは非常に悪いです。一番近い駅はゆりかもめの「市場前駅」ですが、市場前駅まで何も買わずに来てしまうと、軽食さえ手に入れるのが難しいです。ちょっと早く来てしまったりしたら、開場までお茶して待つ場所どころか、ここは東京なのかというくらい何もありません。まさに東京砂漠です。劇場内の飲食物は非常に高く、劇場周辺1km以内にコンビニはありません。

なので、何か食べるものをとか、少し早めにきてお茶する、待ち合わせをするという場合は、東京駅(バスが出てる)、新橋駅(ゆりかもめで一本)、有楽町駅(有楽町線で豊洲乗り換え)、あるいは豊洲駅などの近辺でしたほうがよいです。なお、豊洲駅周辺では、5丁目側(出口6a)にある「ペル・エ・メル」は地元民に愛されるパン屋でイートインがあります。出口6aは劇場側に近い出口で、他にもこの建物にはファミレス的な飲食店が入ります。コーヒーは、出口1c前にある「R.O.STAR」が安くて悪くないです。またスタバはあらゆる出口に腐るほどあります。なお、土日のららぽーとはおすすめしません。どこも激混みで時間がかかります。劇場に最も近い食べ物を出すお店は、新豊洲の「オン・ザ・カナル」というパン屋です。夜18:00〜や19:00〜の場合は、終演が22時をすぎると思いますが、そうするとららぽーとのレストランも閉まるので、選択肢が極端に減ります。4丁目の吉野家は24時間ですが、新橋や銀座へ行ったほうが良いかもしれません。銀座や築地に行くなら、東京駅丸の内口行きのバスが新豊洲(晴海大橋ふもと)バス停から出ています(深夜バスの深夜13系統が0時過ぎまで運行)。

まだ当日券(前日にWeb予約可)もあるようですし、360度回転を体験してはいかがでしょう。次はどこがこの特殊舞台装置を使うかなーと考えるとワクワクしますね。

2017年4月8日

東京の桜はようやく満開になりました

ようやくソメイヨシノが満開になった東京。ところが土日ともにお天気悪くて、今週末で終わりそうですね。雨で自転車では回れないので、お散歩です。

湾岸地域は潮風を考えてか、オオシマザクラも多いです。

運河と桜とビル群は湾岸地域の典型的な景色

今はもう使われていない神輿庫

住吉神社があるのは、漁村の名残

隅田川沿いはどこも遊歩道とソメイヨシノ

中央大橋

隅田川を行く船は、悪天候にも関わらずどれも大勢乗船していました

中央区に渡ると、少し葉が出た桜が多く見られました

公園の地面は徐々に花びらに覆われています

日銀と桜は外国人にも人気

日本橋は両側に立派な桜

大横川の両側はソメイヨシノに覆われています

保存会の方々が、和舟を出します

桜が川にかかるようにかなり手入れがされています

石川島公園の桜も満開
桜はどこもかしこも満開です。でも雨に加えて夕方から風も出てきました。明日はザーザー降りになるらしいので、もう終わりですね。そろそろ葉が出ているところもありましたし。お天気良いお花見はできなかったなぁ。残念。

2017年4月2日

[自転車]しまなみ海道2017春-桜には早かったけど-


昨年3月の連休にしまなみ海道を訪れた時、筆影山の桜がもうすぐ咲きそうだったんですよね。海に桜にだったら綺麗だろうなと思って、例年の見頃時期である3月31日〜4月1日に再びしまなみ海道へ行ってみたのです。

1日目は「瀬戸内としては珍しい」(と色んな人に言われた)くらいの土砂降りの雨。宿が伯方島だったので、三島まで移動して、三島港〜重井(因島)〜土生(因島)〜木浦(伯方島)と船を乗り継ぎ、最後は伯方島の循環バスに輪行状態の自転車ごと乗せてもらって宿近くまで行くという1ミリも自転車に乗らない移動の旅をしました(笑)。とはいえ、単にレンタカーで移動したり、バスだけで移動するよりも、船を乗り継ぐというのは我々にとっては非日常の旅で、それなりに面白かったんですけどね。ただ、橋が出来たからなのか、船便は順調に減ってるようで、こういう船を乗り継ぐという回避方法がいつまで通用するのか分かりません。

土生から今治を結ぶ最後に乗った路線が結構面白くて、いわゆる「しまなみ海道」から外れる島を通ります。上島町の生名島、弓削島、佐島、岩城島を経由して、伯方島、大島(風が吹くと、抜港することが多いらしい)に寄って今治に至ります。特に上島町の小島は最終的に本土へ至るには船で渡るしかないので、乗り降りも多かったです。たまたま3月31日という年度末の日だったために、恐らく島を離れる先生なのでしょうか。生徒たちが皆で送りに来ていて、雨の中船が見えなくなるまで手を振ってました(船に手を振ってくれてるのかと、手を振り返していた間抜けな観光客2名)。この船は小さいので、自転車は別途船尾にある荷物置き場に積んでくれるのですが、輪行状態にしていたらそのまま客室に持ち込んでもOKでした(もちろん別料金取られます)。その荷物置き場は郵便船の場合は一般の荷物を置けないので、時間によっては自転車載せられない便があるので要注意。

雨の上に異常な寒さで、鳥も桟橋に置物のようにとまってました。


伯方島では民宿うずしおに宿泊。民宿と言っても結構大きめな旅館なのですが、家族でやっているらしい感じはやはり民宿で、すごく落ち着きました。食事が美味しくて、特に鯛めし最高でした。値段もお安め。自転車は輪行状態のまま玄関に置かせてもらったのですが、車庫的なものはなさそうです。また、部屋の前は全面海で、雨じゃなければさらに景色最高だったのではと思います。

夜には雨も上がり、2日目の朝には陽が差してきました。この日は自転車で宿を出発。


大三島橋を渡ったところで、前回は素通りした鼻栗瀬戸展望台へ上ってみました。激坂を自転車を押して上がると、早咲きの桜が咲いてました。


橋から下っていく道には、山桜も。


多々羅大橋手前では、濃いピンクの彼岸桜か、それともカワヅザクラか、満開でした。


多々羅大橋では、やっぱり橋脚の下で拍子木を叩きます。薄雲も切れてきて、空が青くなってきました。


この橋、綺麗ですよね。


生口島側に渡るとレモン谷。レモンが沢山なってます。私はレモンの香りがすると思ったのですが、旦那の同意は得られませんでした。


生口島を半周して、洲江港から岩城島へ渡ります。前回、ここを通ったときに「レモンの島岩城島 行きフェリー乗り場」という看板で気になってたんです。前日、三原港でもらった「サイクルーズPASS」を見せると自転車料金は無料でした。


船便がどんどん減っているとはいえ、この岩城島へは渡る橋が無いので、橋代わりのフェリー便が行き来してます。生口島(洲江)からは20分に1本。10分で岩城島(小漕)へ渡り、10分で戻ってくるというピストン輸送です。

ここから島の真ん中にそびえる積善山へ。前回、筆影山に上って上から見下ろした瀬戸内の島の様子がとても綺麗だったので、今回は桜と共に山に登るのもテーマでした。この積善山は桜の名所です。前日、土生港の待合所で待っているときに、港のおじさんから「積善山はさくら祭りなんだよ、さくら全然咲いてないんだけどね」と教えてもらったのですが、その咲いてない桜を横目に桜まつりの準備が粛々と進められてました。上りの途中で見たミモザが綺麗だったんですけどね。桜は咲いていませんね。



頂上到着。結構厳しい道路でした。


島の景色は素晴らしいけど、やっぱり桜は咲いてない。一分咲きどころか、未開花です。見頃は一週間か10日くらい先になりそうですね。


ちなみにさくら祭りの4月2日は自転車も含めて山へ登るルートは車両通行止めだそう。

一旦岩城港側に下ります。このあたりの山からの下りは、本当に景色が良いんですよね。道が狭いのでスピード出すと危険ですが、気持ち良い下りです。


島の東側を回ります。島の東にある長江港からは因島(土生港)行きのフェリーが出ています。ちなみに島の南にある岩城港には前日に乗った因島と今治を結ぶ高速船が寄港しますが、便数は圧倒的に少ないです。

ちょうど長江港に着いたときにフェリーがやってきました。上島サイクルフリー券に記入すると(船内にあり)、自転車料金が無料になります。もしかすると生口島からの船も記入する必要があったのかもしれませんが、いかにも観光客だし、サイクルPASS持ってるしで面倒だったから無料にしてくれたのかもしれません。そのあたりの緩さがいいなあと思うのですが、逆にこちらが言わないと「サイクルーズPASSがある」とか、「フリー券に記入すれば自転車は無料になる」とかも教えてくれないので、その点は注意です。


生名島と平内島のあいだを抜けて、約15分の船旅。途中、正面に生口橋が見えます。単に自転車道だけでなく、こうした船も道の一部として使えるのが、しまなみ海道とその周辺の魅力でもあると思います。


土生港に11:30頃到着。前回「みかんの花」というお好み焼き屋で食べたホルモンうどんをもう一度食べたいという旦那の強い希望で、再び「みかんの花」へ。迷いなくホルモンうどんを2つと、お好み焼きを1つ頼むと、お店のおばさんから「ホルモンうどんを頼むってことは、来たの何度目?迷いなかったもんねぇ」と言われました。「最初から頼む人はいない」とか。みかんの花のお好み焼きは本当に美味しいのですが、ホルモンうどんも強くおすすめします。男性ならスペシャルではないお好み焼きとホルモンうどんなら両方頼んでも十分食べられると思いますし、複数人ならお好み焼きはシェアにしても。

すぐ近くの大山神社で自転車のお守りを納め、そして再び同じものを買いました。


さて、因島は昨年行きは中央の道路でショートカットしてしまい、帰りは島自体を通らなかったので、今回はもう少しめぐろうと、県道366号へ出てみました。この道に「因島水軍スカイライン」という名前があることを標識で知ったのですが、「スカイ」ラインの意味はすぐに判明。突然急坂が目の前に現れました。


何度見ても海岸線には道路はなく、あの斜め上に見える道へ登るようです(T_T)。そして、この登坂は一度ではありませんでした。因島の北東側は、入江を取り巻くように集落があり、その集落に向かって道路は下り、そして再び山越えをすること数回。しまなみ海道を示すブルーラインは一度も見られず、確かにここは一般的な「サイクリング」のイメージで来る人にはおすすめできないなと思ったのです。

しかし、スカイラインの名前は伊達ではありません。海を見下ろしながら崖の中腹を走るのは、本当に気持ち良いです。自転車にも自動車にもほとんど会いませんでしたし。上り下りが苦でない中級者以上向けですが、超おすすめルートです。桜トンネルらしい箇所もあったので、花が咲くともっと見どころが増えると思います。


ようやく最後の集落にたどり着き、ここからは平坦だなと思った時、「本因坊秀策囲碁記念館→」の看板が見えました。まだ時間もあるし寄っていくかとそちらへ。


記念館手前に秀策生誕の地(上の碑があるところ)があり、そのちょっと先の地蔵院の裏山にお墓があります。お墓にお参りすると、白黒の碁石が沢山供えられてました。


そして最後の橋、因島大橋を渡って向島へ。



向島は前回通らなかった東側へ。そして高見山を目指しました。上り2kmくらいだからと思っていたら、半端ない激坂。最後は12%超の坂に泣きました。一度も休める場所がない感じでした。でも眺め最高。


ここも桜があるんですよね(最初の写真)。が、当然のごとく未開花でした。頂上にいた花見客たちも「今年は遅いねえ」と言ってましたが・・・花見は次以降の宿題です。

最後は駅前行きではなく、中心街(土堂)へ向かう尾道渡船で尾道へ。尾道の町はすごく港町っぽいです。どこか宮崎アニメに出てきそうな風景です(出てきてましたっけ?)


最後は温泉。昨年は無かった尾道温泉なるものが出来てて、そこへ行ってみました。


尾道みなと館という宿泊施設で、日帰り温泉としても営業しています。お湯は弱放射能冷鉱泉、いわゆるラドン泉です。源泉温度が低いので加温はしていると思うのですが、源泉掛け流しと書かれていました。サイクルラックもあり、サイクルオアシスとしても認定されているようです。駅から近くて最後に入るのにおすすめです。

常連と思われるおばあちゃんたちに「どこから来たの」と聞かれ、そしていろいろ尾道のおすすめを教えてもらったのですが、「千光寺はマスト」だそうです。すみません。だってまだ桜咲いてないんだもの。何度も言いますが、しまなみの桜は宿題として残しておきます。

面白いなーと思うのは、自転車で行き来できる距離であってもやはり今治市は愛媛で、尾道は広島だなということ。義父が今治出身なので、親類も含めて今治のほうの訛はなんとなく「ああ、お義父さんの訛だなぁ」と思うのですが、尾道まで来ると「〜けぇ、〜じゃけん」という広島訛りなんですね。菅原文太みたいだなあと。

駅までは商店街の中を抜けていきます。残念ながらシャッターが下りてる(恐らく閉店してしまった)お店も多いのですが、そこはかとなく漂う(本物の)レトロ感が良いです。変に改装せずにこのまま昭和感を売りにしたら良いだろうなと思うのです。まさに、その一例として大和湯という古い銭湯を雰囲気残したまま改装したカフェがありましたが、ああいうの上手いですよね。

というわけで、最後は尾道駅から輪行して東京へ。


尾道駅の隣にある福屋の地下の食料品売場で買ったセール品の「せとか」(なんと5個で398円)がめっちゃ甘くて最高でした。他にも幾つかお土産品を買いました。やっぱりお土産はスーパーが一番です。

1日目はどうなることかと思いましたが、船にしても自転車にしても、何かと人が話しかけてくるし、景色は良いしで、やっぱり行ってよかったなと思うのがしまなみ海道だなと思いましたです。次こそ桜に合わせて。

この日(2日目)のルート