2011年1月17日

マイナス2桁の世界

トロントの緯度は、北緯43度。日本で言うと、札幌市と同じくらいです。ただ、日本の極寒地や、豪雪地帯と比べると、その気候はちょっと異なります。巨大な大陸の内陸部にある巨大な平地であること、南に大きな湖が位置していることなどが、気象条件を少し変えているのだと思います。雪が思ったよりも少ない代わりに、気温の振れ幅が大きいのです。0度を上回り、雨が降るときもあるかと思えば、マイナス2桁になることも稀ではありません。

先週の土曜にどかんと雪が降ってから、本格的な冬がやってきた気がします。雪は溶けることなく、再び土曜日にまとまった雪が降って、トロントは完全に雪化粧しました。去年は全然雪がなかったと何人かに聞いたので、今年は特殊な気象現象が大好きな私のために、本当の冬がやってきてくれたようです。



今日、久々に雲ひとつない良い天気に恵まれました。ただし、外の気温はマイナス10度を下回っています。風が強いので、体感気温はマイナス20度以下の発表です。陽が当たる場所(特に屋根)の雪が徐々に溶けるのですが、気温が異常に低いので、すぐに氷に戻ります。我が家のポーチの氷柱はこの1週間で地面に届きそうになってきました。



オンタリオプレイスまで行ってみると、綺麗な雪原が見られました。パウダースノーなので、雪がまき上げられて空中でダイヤモンドダストのようにキラキラ輝いています。だから風が雪の上に作る模様も面白いです。あんまり考えずに雪原をかきわけて行っちゃったのですが、途中脛まで埋まったとき、「そうか、実は下が池だったりしても分からないんだ」とちょっと肝が冷えました。



風力発電のプロペラの下には、「積もった雪が上から落ちてくることがあります。この場所に入るときは自己責任で」という看板が掲げられていました。



そしてオンタリオ湖がみえてきたのですが・・・・なんか白い・・・・ああ!凍ってる!!!!



確かに前の家主さんが言ってました。すごく寒い日は、朝になるとオンタリオ湖(トロント・アイランドとハーバーフロントの間)が凍ってることがあると。自分のヒヤリングが間違いじゃなかったことは証明されましたが、相当特殊な条件が重ならないと厳しいんじゃないかと思ってました。でも・・・本当に凍ってる!



もうすでに昼を回っています。つまり、この流氷のような氷は、日中もこのままということですよね。オンタリオ湖が90%凍結する可能性は1%、しかも最後に完全凍結したのは1934年。でも今年は地球全体が異常気象だし、観測史上6位の積雪を記録した「ホワイトクリスマスのニューヨーク」を見たので、「オンタリオ湖100年に一度の奇跡」を少し期待しちゃいます。全部凍らなくても、アイランドとの間がもう少し凍ったらトロント・アイランド行きの船に乗ってみたいです。砕氷船みたいかな。いや、完全に凍れば、トロント・アイランドまで歩いていけるかな(試す勇気はないけど)。

2011年1月13日

ユニクロ5番街に進出するんですね。

旦那とSkypeしてて、ニューヨークで面白いものを見たのを思い出しました。



ファーストリテイリングって、確かユニクロの会社のことだよなーと思いながら写真に撮ったんですが、ご存知のとおりマンハッタンのユニクロはもっと南、SOHOにあるんですよ。つまりユニクロ、移転するってことなのか?ちなみに場所はここ。5番街と53rd st.の角、フェラガモの斜め前、マンハッタンのど真ん中です。


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ちゃんとしたリリースが出てないかと思って探していたら、ファーストリテイリング社のプレスリリースにありました。子会社における賃貸借契約締結(ニューヨーク 5番街)に関するお知らせ。そのころの新聞記事によると、2店舗目の模様。

ニューヨーク2店舗目の前に、カナダ(せめてトロント)に進出して欲しかったなー。競争相手が多いニューヨークより、トロントのほうが受け入れられる気がするんですけど。しかもヒートテック暖かいし。

2011年1月10日

ケンジントンマーケット

今住んでいる場所の近所にケンジントンマーケットがあります。最初行ったときは、「うわー原宿だ」と思いました。

カラフルで無秩序な古着屋とか



コージーな雰囲気のカフェ。




原宿と違うのは、突然現れる肉屋、八百屋、パン屋とかでしょうか。



Wanda's Pie in the Skyは、私のお気に入り。ここのアップルパイ、何度買ったことか。



いろんなグラフィティがあるのも、原宿的と言えるかもしれないけれど、とっても芸術的なのも。


あくまで「マーケット」なので、いろんなお店が軒を連ねます。そして、私はいつもここに行くと方向感覚を失います。北はCollege st.から南はDundas st.まで、東がSpadina Ave., 西はBathurst st.までがだいたいケンジントンマーケットと呼ばれる場所なのですが、その中が複雑。右行ったり左行ったりで、私がいつも方向を定めずに歩くからだと思うのですが、CNタワーの見える方向が思っている方向と違ってびっくりするんです。あれ、なんでストリートカーが走ってる道に出たんだ、みたいな。まあそういう面白い場所です。Wikipediaによると、かつてはユダヤ人のマーケットとして栄えたそうですが、今やすぐ隣を占める「中国」と、アジアに侵食されつつあります。

よくトロントを象徴する景色としてテレビに出てくるのは、トロント・アイランドからトロントのスカイラインを写したものですが、あれはトロントの「表の顔」。私の中で、Spidina Avenueのこの雰囲気が、トロントのダウンタウンのイメージです。



そして、ストリートカーと、蜘蛛の巣のようになった電線のある風景が。

2011年1月9日

[movie]Barney's Version

原題: Barney's Version
監督: リチャード・J・ルイス
出演: ポール・ジアマッティ、レイチェル・マリー・レフィブレ、ロザムンド・パイク、ダスティン・ホフマンほか

ホッケーと酒と葉巻を愛するバーニー。最初のできちゃった結婚は最悪の結末を迎え、紹介で出会った女性との2度目の結婚式の日には、そこで出会った女性に一目惚れ。とんでもない男はどんな最後を迎えるのか。

いかにもいそう、こういうおじさん。というちょっとユーモラスで、ちょっと不道徳で、でも憎めないバーニーの半生。ものすごく弱くて、そして身勝手な彼は、誰もに愛想をつかされて、一人で孤独死しててもおかしくないようなタイプなのに、誰も彼もが結局彼を気遣い、彼を愛する。最後までいかにもカナダらしい良い終わりかたでしたが、だからこそ日本じゃ受けないだろうなあとも思いました。コメディというには、もう少し笑いに毒が欲しかったし、恋愛映画というにはちょっとドラマチックさが足りない感じ。ポール・ジアマッティがゴールデン・グローブ賞の男優賞(コメディ部門)にノミネートされてますが、どうだろう、日本で上映されるかなあ。

雪が積もった

トロントに来て、初めての本格的な積雪。夜、雪降ってるなーと思ってましたが、ポーチから道路に出るまでに「靴の選択を間違えた」と家に戻ったのは初めて。確かにこれはブーツが必要。ニュースによると20cmぐらい積もったそうです。ニューヨークで吹雪に遭ったときは、ニュースもぜーんぶインチ単位で言うので、いまいち実感わかなかったんですが、20cmと言われると、なるほど積もったんだなと思います。でも20cmぐらいなら、カナダは大丈夫そうです。

2011年1月3日

NYからの思わぬお土産

洗濯物もようやく片付き、雑煮を食べて、さて、米ドルの確認をしようと思って開いたところ、1ドル札に変なハンコが押されています。



ググッてみると、このサイトにたどり着きました。

http://www.wheresgeorge.com/

ああ、なんかどこかで聞いたことあるぞ、と思って、さっそく番号を入力してみると私が恐らくニューアーク空港で手に入れたこの紙幣は、1年16日かけて、ニューハンプシャー州Rochesterからやってきたようです。すまん、カナダまで持ってきてしまった。次にこのジョージ君が旅に出るのはいつかなー。カナダの空港で使うべき?

Where's George? ® 2.4 Bill Tracking Report
Uploaded with Skitch!

2011年1月2日

[Musical]Priscilla Queen of the Desert

ずいぶん前にこのミュージカルの元になった映画を見たのですが、そのミュージカルをトロントで上演してるんだよ、しかもまだやってると聞いて、観に行かなくちゃと思ってました。

トランスジェンダーの3人が、プリシラ号という名前のバスに乗って、ある目的のためにシドニーから砂漠を横断してアリス・スプリングスを目指すという映画で言うならロードムービーに分類される物語です。でもストーリーとかはっきり言ってどうでもいい感じなんですよね。ミュージカルですから、映画を踏襲しつつも、全編派手な衣装とダンス、そして70〜80年代の音楽とで盛り上げます。特に衣装が良かったです。そういう意味では「動きのある助六」みたいな。私は見たことないのですが、宝塚のレビューってこんな感じなのかな。

劇場はKing St.にあるPrincess of Wales Theatre。それほど大きな劇場ではなかったですが、テラス席みたいなところも含めて満員でした。80年代の音楽って、どうして誰もを乗せるんでしょうね。観客から自然を手拍子が出る感じで、ラストは総立ち状態。すごく楽しかったです。ものすごく久しぶりにマドンナ聞こうかと思いました。ミュージカルなんて、まだ中学生ぐらいの頃、帝劇で「レ・ミゼラブル」を見て以来だと思うんですが、箱があまり大きくないせいもあってか、観客との一体感がこっちのほうがずっと強かった気がします。

トロントでの上演は明日1月2日まで。CBCによると、カナダ版のシナリオ、キャストで、来春ブロードウェーで上演されることが決まってるとか。そのうち劇団四季とかが日本語訳で上演したりするでしょうか。すごく楽しかったので、もう一度見たいくらいです。

あけましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

トロントはあいにくの雨です。しかも現在の気温10度とか、マイナス2桁台に慣れてしまった私からすると暑いくらいです。年越しは、"Back to the Future"3部作でした。1985年には遠い未来だと思っていた2015年が、もうあと4年後。85年はあまりにも85年だったし(ハッキリ言って55年と大して変わらないじゃんって思ったり)、"made in Japan"に驚く55年のドクに、「電化製品は何でもMade in Japanじゃないか」と返すマーティ。そのマーティは2015年に富士通(爆)に勤めてて、その富士通の偉い人から「FAXで」馘首を言い渡される。未来が変わったことを確認するのに、2015年でも「紙の新聞」が使われてたり、当時は全然変に思えなかったこれらの未来が、今その「未来」に立ってみると、間違ってはいない部分もあるけど、やっぱり違うよなーって思います。

第1作が公開された年、私は10歳でしたが、15年後当時名前も知らなかったトロントで新年を迎えてるなんて思わなかったし、図書館に勤めてるとも思ってなかったし、当然、社会がここまでネットに依存してるなんて、多分誰も想像してなかったんじゃないかなあ。車はガソリンを燃料にしないものもあるけど、今も空を飛んでないし、同時に何チャンネルもテレビを視聴できるほど人間はマルチタスク化されていないけど、でも未来のほうが1985年の人間が想像したよりも進んでることだって沢山ある。最後にドクが言うように「未来は未定、自分が思うように変えられる」んだと思います。

新年のメールやもろもろのメッセージを送ってくださったかた、ありがとうございました。2月26日に帰国します。

今年も宜しくお願いいたします。