2016年2月28日

[自転車]勝浦へ房総縦断


この時期は一度は房総に行ってるような気がするのですが、千葉は本当に広くてまだまだ行きたいところが沢山あります。今回は外房にある漁業都市、勝浦に行くことにしました。3月3日の桃の節句の前後に、集められた雛人形を飾る「かつうらビッグひな祭り」なるものが行われています。それを見に行こうと思ったからです。2001年から続いているこのお祭りは、元々は徳島の勝浦町で開催されているものだそうですが、「勝浦」の名前繋がりで雛人形を一部受け継いで千葉県の勝浦市でも開催されるようになったとか。

まずは京葉線の蘇我駅まで輪行。そこから房総を縦断することにしました。千葉県の中央部は高くはないけれども低くもない丘陵地帯があり、そこを貫く道路がいくつかあります。今回は「うぐいすライン」を選択。これがまた厳しい道路でした。しかもこの日はお天気が良かったせいもあって放射冷却が激しくものすごく寒い朝でした。道路は凍結していませんでしたが、周りの畑は霜が降りて真っ白です。


勝浦は漁港ですから、当然海のそばにあります。ということは勝浦に向けては下りのはず、と思ってましたが、完全に下りだったのは最後の最後2kmくらいでした。

勝浦の市街地に入ると、まず墨名(とな)という交差点に出るのですが、そこにようこそと言わんばかりに雛壇登場。



さらに真っ直ぐ行くと、正面に遠見岬神社の石段が見えてきます。この石段、六十段あるそうですが、それを雛壇にしているのです。ものすごい数の雛人形です。


ここで少し左に曲がると覚翁寺の入り口。ここにも雛壇があります。


他に、キュステという名前の文化センターホール(入場有料)にも展示があります。メインはこの4箇所ですが、その他にも市街地のお店やお寺、ちょっとした空き地などにも雛飾りが見られます。覚翁寺山門と遠見岬神社を結ぶ町のメインストリートに、松の家という旅館があるのですが、その建物が非常に趣があって、入ったところに飾ってある雛飾りが素敵でした。

10時を過ぎたら、メインストリート辺りは車両が通行止めになります。人が増えてきたので退散することに。海に行ってみることにします。勝浦の漁港は市街地の端のほうにあるのですが、その先には少し高くなった丘があり、その向こうは断崖絶壁となって海につながっています。この丘の上に昔は勝浦城があったそうです。来る途中で通った大多喜にも大多喜城(小田喜)があって、こちらは天守が再建されていますが、勝浦城は跡だけです。この城跡を含む丘は、散歩しやすいように道路が整備されて観光マップにも掲載されています。この道はおすすめ。市街から丘に登るところの道路が激坂なのですが、登ってしまえば太平洋が眼前に広がる絶景道路です。


今は河津桜が見頃でした。奥には勝浦灯台。




勝浦の港はこの丘の反対側にある三角形の入江に散在しているらしく、狭く厳しい地形に沢山の家が建てられていました。


勝浦を後に御宿へ。御宿でお昼をと思っていたのですが、思っていたよりも早くついてしまって時刻はまだ11時前。開いてるところあるかな〜と思って探してると、白鳥丸という水産会社がやってる道の駅風のお店を発見。道沿いにあったお店を大きくして建て替えたようです。お魚いいなーと思ったのですが、自転車では持って帰れず(いつものことだけど)。お昼はばらちらしに。鯛の出汁茶がついていて、最後はお茶漬けにできます。


そして、御宿まで来たからには、月の砂漠像を見ずして帰れない。


さらに北上して上総一ノ宮を目指しました。お昼を食べながら列車の時刻を確認していたのですが、12時34分に特急、12時39分に京葉線快速、次が13時発の千葉行きです。乗り換えのない京葉線快速か、願わくば特急に乗りたいところですが、御宿から上総一ノ宮まで約25km。お昼を食べて出たのが11時20分。さあ間に合うか・・・

結局上総一ノ宮に到着したのは12時25分でした。超特急で自転車を袋詰してSuicaで改札を通り、特急券は列車の中で買いました。

今年の「かつうらビッグひな祭り」は3月6日(日)まで。市街地も良いですが、是非官軍塚のほうまでお散歩してください。綺麗ですよ。

本日のルート。

2016年2月24日

[自転車]曽我、湯河原、熱海の梅巡り

春の到来を告げるように咲く梅は、鑑賞用としては香りや樹木の姿を楽しむものなので、同じバラ科なのに群れをなすように植える桜並木とは少し違った印象があります。日当たりが良くなければならないとか、剪定が必要とか手間がかかるせいもあってか、公開された道路や堤防沿いの並木に多い桜の名所と違って、梅は「梅園」とか「梅林」とか一箇所に集められた名所が多い気がします。

今日のルートは、本当は昨年行こうと思っていたもの。曽我別所梅林まで行ってみたものの、箱根は厚く雲がかかって雪が降りそうだったのでやめたのでした。今年は定期券のある藤沢駅まで輪行し、まずは国府津にある別所梅林を目指します。

小田原城下はもともと北条氏の時代から梅が食用として植えられていたそうですが、今でもあちこちに梅園があります。曽我別所梅林は今も梅の実を取るために作られている梅林のため、一部の観賞用を除けばほとんどが白梅です。ただ、白梅はそろそろ終わりで、今見ごろなのはしだれ梅。昨年は2月21日に行って「ちょっと早かったな」と思ったので、今年の梅の開花は明らかに早いです。


この梅林の名所たるゆえんは、富士山が見えること。ただ今回も富士山見えず。下の写真は富士ビューポイントなのですが・・・。心の目で見てください。


ただ、しだれは本当に綺麗でしたよ。

あと、青軸という軸の部分が緑っぽい梅も綺麗でした。


再び国道に戻り、小田原市街を越えて、湯河原を目指します。今日は海沿いの国道135号を走っているときに、少し陽が差したのですが、1日どんより曇り空でした。


幕山公園入口交差点手前で国道を離れ、山を登ります。この登りは距離は3km程度、標高差は200mなのですが、案外きついのですよね。途中に「梅林は7分咲き」との看板が。ちょうどよさそう。結果は、こんな感じでした。



平日なのに案外混んでます。今週末が一番の見頃かもしれません。

湯河原の鮪屋さんでお昼。厚切りマグロ、美味しかったです!


湯河原行って、これから熱海の梅園見て帰ると言うと、湯河原の梅林はまだ木が若いから熱海のほうが立派と聞きました。

熱海の海岸沿いの公園はあたみ桜は終わり、大寒桜が咲き始めています。咲き始めた花を楽しんでいるのはメジロさん。こちらは花が開いている木とそうでない木が混在していたので、再来週くらいまでは楽しめそうです。でもやっぱり1週間くらい早い印象。


ここから梅園までの登りは本当にきつい!箱根峠から熱海へ下りてきたことはあるのですが、確かにすごい下り坂だったことを思い出しました。えっちらおっちら登って梅園へ。ここはもう終了に向かってます。外から眺めるだけで終わりにしました。


熱海駅まで戻り輪行です。以前来た時は工事中で足湯が無かったのですが、ちゃんと戻ってきてました。その名も「家康の湯」。オリジナルタオルが自販機で販売されています(100円)。足を入れると、これがめっちゃ熱い!貼ってあった温泉成分表によると、源泉は中性のナトリウム・カルシウムー塩化物泉で、源泉温度が74度。源泉掛け流しで、温度調節のために加水しているそうです。加水して42度くらいにしているとありましたが、お湯の出口の近くだともう少し熱く感じました。

本日のルート

2016年2月22日

ルート計画にはRide with GPSが便利です

自転車で遠出するときは、ルートデータをgpxでダウンロードし、Garmin etrex20 に入れてそれを専用クレードルで自転車のハンドルに取り付けてナビとして使ってます。etrex20とは、主に登山用に使われるハンディGPSですが、単三電池2本で2,3日十分動くという優れもののGPSです。地図はフリーのOpen Street Mapを入れており、特に問題は感じていません。重いのが難点ですが、命綱とも言える地図なのに途中で電池切れは避けたいので単三電池2本で駆動するという利便性に負けました。もう手放せません。

ナビとして使用するために、あらかじめルートデータを入れる必要がありますが、そのルートデータを作るウェブサイトがいろいろあります。私は昨年からRide with GPSを常用しています。ルートラボという便利なサイトがありますが、いかんせん動きが重すぎるのと、私が使ってるSafariでもGoogle Chromeで使えなくなってしまったので、別のを探していた時に見つけたのがRide with GPSでした。最初はルートラボと似て非なるインターフェースに戸惑ったのですが、使い続けているうちにいろいろ便利機能があることに気づき、とても重宝しています。1年経って大分慣れてきたので、おすすめポイントなどを書いてみようかな(そして、もっと日本の人に使ってもらいたいなー)とエントリ作成。

使い方は簡単。まずは検索またはドラッグでスタート地点を表示します。住所レベルの検索が可能です。あとはポチポチルートを押していけばよいのはルートラボと同じ。ルートラボと違って、ぽちった場所が画面中央になるのでストレス少ないです。いちいち地図を動かしていく必要がありません。


インターフェースは英語ですが、日本語の入力・検索も可能です。タイトルを日本語で付けて保存もできます。

ここでルートラボと違う便利オプションがいくつかあります。

  1. UndoだけじゃなくてRedoもOK
    最初、Undoが見つからなくて戸惑いましたが、標高表示のところにありました(上の図では地図の右下)。UndoだけじゃなくてRedoもあって便利。ちなみにこのUndoは、Ctrl+z(直近の作業を元に戻す)に近いです。ルートの最後の点を削るのではなく、最後の変更を戻すのです。例えば自動で引かれたルートをドラッグで変更した場合、Undoを押すと、その内容を元に戻します。一度Saveすると作業ログがクリアされるようなので、そうすると最後の点から削る仕様になってます。
  2. スタートとゴールを逆に、あるいは往復ルートは自動作成
    あるルートを作成し、やっぱり逆方向から走ろうと思ったとき、Reverse Route機能で一発変換可能です。しかもSave時に「Save as new」を選択すれば、別のルートとして保存できます。往復同じルートで行き帰りするのならば、片道ルートを作成し「Out and Back」機能で往復ルートを自動作成できます。
  3. 自転車道も「道ピタ」で引ける
    OSM cycleという地図に変更し、「道に沿って線を引く」設定のまま、CYCLINGでルートを引くと、自転車道でも道沿いに引くことができます。荒川、江戸川、他に図の例のような碓井川もOKでした。ルートラボだと「直線」に変更してちまちま引くしかなかったので、これは本当に便利。ただ、OSX cylceは地図の読み込みがやや遅いので、それ以外のときはGoogle Mapに戻し、DRIVINGにして引くほうがサクサクできます。Avoid Highwayにチェックを入れておけば、自動車ルートにしておいても高速を避けてくれます。

  4. スクリーニング機能が秀逸
    そうして計画したルートは、ROUTEというタブに格納されます。ルート名だけでなく、距離、獲得標高、作成日、などが表形式で一覧できるので、距離順に並べ替えたり、獲得標高順に並べ替えたり簡単にできます。○km-○kmの範囲のルートを検索するなど、詳細検索も簡単にできるのが大変ありがたいです。ルートラボでは獲得標高や距離が一覧に表示されず、タイトルにわざわざ(xxkm/○○m)と入力してました。また地名で検索すると、その範囲を通るルートをヒットさせてくれるのもすごい。
  5. Garmin Connectと相性抜群
    私はGarmin Edge 510でGPSログを取り、BluetoothでiPhoneと接続してGarmin Connectにアップロードしています。Garmin Connectのアカウントは、StravaとRide with GPSとに連携させていて、自動的に両方に同期してくれます。つまり、いちいちGarmin ConnectからTCXファイルをダウンロードし、Ride with GPSへアップロードするという手間が要りません。結果、ブログにルートを表示させるのがとっても楽になりました。一昨年までは手入力していた年間走行距離も自動で表示してくれるバナーがあり(このブログの右側に表示)、これはルートが他の人には見えない「Private」設定にしているRideも実走距離としてカウントしてくれます。 またライド計画として作ったルートはROUTEに、実際に走行したログはRIDEに登録され、別管理されます。実走ルートと計画ルートがはっきり分かれ、混同することもありません。
  6. 地図データがGoogle Map、Street viewも参照可能
    地味にありがたいのが、ルート作成にGoogle Mapをそのまま使えること。コンビニも地図上に出てくるし、Street View機能も使えるので、ルート設定の際に助かります。
ちなみにRIDEにはプライバシー機能あり、自宅や職場が特定されないようにプライバシーゾーンを設定することができます。

ただ、いくつか不満がありました。例えばトンネルの標高計算が変なのです。トンネルの標高ではなく、トンネルが貫通する山の標高を取得してしまうようで、突然槍の先のように尖った標高グラフが現れたりします。また、Web上ではPOIの設定(例えばランチの場所や間違えやすそうな曲がり角などにチェックポイントを設定する)ができるのに、それをルートデータと一緒にダウンロードしてGarmin Basecampに登録できません。

1年間結構使ったので、お礼の意味を込めて1年50ドルのベーシック会員に登録してみました。そしたらそういう不満が一気に解消、しかもさらに便利な機能が使えました。

  1. ダウンロードデータにPOIを含められる
    ダウンロードしたGPXデータをBasecampに入れると、おやまあ!POIも一緒に登録されて手間いらず。これは便利です。
  2. 特定箇所の標高をフラットにできる
    トンネルなど標高計算が変になっているところを指定し、Flatten Elevationで平らにできました。



  3. 選択箇所あるいは選択した以外の箇所をルートから削除、またRouteを別途追加可能
    範囲指定してルートから削除することができます。例えば、作成したルートの短縮バージョンで走りたい場合に走る部分だけ選択して、Trim endsをすると、選択以外の箇所が消えます。逆に選択部分だけを削除することも可能です。これは非常に便利。RIDEをROUTEにコピーする機能があるのですが、フリーバージョンではReverse Routeくらいしか使えませんでした。途中を修正しようすると、簡単ではなかったのです。有料会員なら、以前のRIDEデータをROUTEにコピーし、trim機能で不要な箇所を削除、さらに今回は別の駅から走ってみようと思ったときは、Add Route機能でそこまでのルートを追加することで別のルートに早変わり。これは便利!また、作成途中のルート上に以前作った別のルートを読み込むこともできます。
実はGarminへアップロードという機能もあるのですが、それはさらに高額なプレミア会員用の機能です。またプレミア会員の場合は、過去のライドデータから、計画ルートの予想走破時間を計算してくれるそうです。まだまだいろんな機能が加わりそうなRide With GPS。英語インターフェースにアレルギーが無ければおすすめの選択肢です。日本ユーザーが増えてくれると、ルート検索で使えるルートも増えると思うので、皆使ってくれるといいなと思ってます。

2016年2月13日

シクロクロス東京2016 1日目

すっかり恒例のイベントとなったシクロクロス東京。自宅近所なので、なんだかんだと毎年のように観に行ってしまいます。



朝のレースから知人が出ているのでまだ人もまばらな時間帯から観戦です。チャリダーの猪野さんが出場していたので、撮影隊も来てました。


このところ雪の多かったシクロクロス東京ですが、今年は降雨予報もどこへやら、日差しもある朝です。午前中は風も弱くてよかったです。


一旦家に帰って野暮用を済ませ、今度は午後一のレースに出る知人を応援に。C3カテゴリにもなると、なんか選手たちも本格的になってきます。


ただ、午後は気温が上がりすぎ、そして風が出てきて砂が目に入って痛かった。女性カテゴリに出ている人もいたので、そこまで応援し、その後のC2カテゴリのレベルの違いに驚きながら戻ってきました。

ブースもいろいろ出ているのですが、シクロクロスのタイヤが面白そうです。あと、フィジークの新しいMTB用シューズが出てたりとか、Raphaの新クラシックジャージも出てたりとか(11日にCCTYOに見に行っちゃったんですけど...)、自転車好きの方には十分楽しめるイベントです。自転車は係の人がいる自転車置場(無料、カンパ歓迎)があるので、ある程度安全には置けると思います。

見どころは、ながーい砂浜。砂浜に下りる箇所が結構トリッキーで、うまく荷重をかけないと、前輪がハマってコケるそうです。その手前がデッキになっているのも曲者で、浮いた砂に滑る人もいるんですよね。また、海に沿った直線は潮の満ち引きのよってかなりルートが変わります。折り返して森林ゾーンに入る手前の砂は、普通の靴で走るのもつらい深い砂、しかもやや登りで、ここも厳しいゾーンだとか。一方で森林ゾーンは昨年のように雨水と泥でツルツルになっていないので、皆さん無難にこなしてるように思いました。明日は雨が降りますから、逆に森林ゾーンが見どころになるかもしれません。

2016年2月7日

[自転車]葛西臨海公園の梅と豊洲新市場建設状況

東京は積雪はありませんでしたが、北は雪が降ったようですし、午後から神奈川のほうは雲が多そう。風も強いので近場でポタリングです。

風は確かに強いのですが、日差しは暖かく気持ちの良く葛西臨海公園へ。強風で苦しんだ(いや、そんなに走ってないですけど)ご褒美で、東京湾の景色が綺麗です。遠くに房総半島、海の上には海ほたるの影、そしてゲートブリッジ。強風で海に風紋ができています。中央にある吹き流しが吹き飛ばされそうなほど横になっているのが分かりますでしょうか。


富士山も半分雲に覆われつつも綺麗に見えます。手前の丹沢も雪をかぶって白くなってますね。


葛西臨海公園は水仙まつりの真っ最中ですが、今年は年末に暖かい日が続いたせいか水仙はほぼ終わりでした。代わりに菜の花が咲き始めてます。


葛西臨海公園は梅の木も沢山植えられていますが、日当たりの良い木はそろそろ見頃です。紅梅白梅共に咲いていて、辺りには良い香りが漂っていました。



晴海の自転車屋に顔を出して、豊洲市場建設現場に行ってみました。

開場は11月7日。ようやくゆりかもめ市場前駅が、本当に「市場前」になります。正面に見えるのは青果市場になる5街区。晴海通りから最も近い場所に出来ます。


本当は駅のすぐ近くに「千客万来施設」なるものが出来る予定でしたが、もろもろの問題で今のところ事業者さえ未定です。ただ、築地が人を呼べたのは、それが普段から仕事人たちに使われているものだからですよね。工場見学が注目されてるのも「実際に使われている施設」を見せるからだと思うのです。だからあえて観光客向けの集客施設を別途作る必要無いんじゃないの?と私は思ってます。一方で、実際に市場で働いたり市場で仕入れをしている人たちにしてみると、観光客にうろうろされるのは邪魔なので、できれば集客施設とやらに閉じ込めておきたいってことなのかもしれません。ちなみに築地で観光客に大人気の場内にある飲食店は、全店豊洲市場に移転します。

環状2号の末端となる豊洲大橋(未開通)の交差点。豊洲側から来ると、右が橋で晴海・汐留へ向かう方向、左が有明です。交差点に建つ建物(管理棟)に「豊洲市場」の文字が掲げられていると聞いたのですが、今日は布で覆われてました。



ゆりかもめは交差点を左折しますが、そのまま直進すると左右に水産市場。左側(有明側)が水産卸売場、右側(晴海側)が水産仲卸場です。


仲卸側に船着場ができるようです。仲卸と卸売市場逆にすればよかったのにと思うのは私だけ?


車がそのまま入れるような仕組みがいろいろ出来ています。平坦だった築地市場とは大分違う感じです。


歩道側から入れる場所もあったのですが、一般人も普通に入れるのかしら。



この道路は都心側が一望できる非常に眺めの良い道路でしたが、案の定市場が出来て全く見えなくなりました。有明から東雲運河を渡る橋も同様に東京と富士山が見える絶景スポットだったのですが、市場に遮られてしまいました。できれば市場には都心側に展望スペースを作ってもらいたいものです。ただ、市場を抜けた後に見えるレインボーブリッジは綺麗です。レインボーブリッジのベストビュースポットのひとつだと私は思ってます。


富士山が見えない富士見橋を渡ると、ダイワハウスが作っているユニクロの倉庫。こちらはもうほぼ出来上がりのようです。



次々と新しい建物・道路ができる近所は自転車で走ってると毎回新たな発見があります。今後はオリンピック関連施設ですね。有明に新しい道路(未開通)が整備されているのですが、その先は新しいオリンピック施設建設予定地です。晴海も今春から選手村建設が始まりますし楽しみです。


2016年2月2日

白骨温泉で雪見

毎年恒例になりつつある雪見温泉。3年目の今年も雪を見られる温泉へ行ってきました。雪を見られるならどこでも良いというわけではなく、雪が見られる温泉だが、スキー場ではなく、交通不便な場所というのが条件です。山形県の銀山温泉宮城県の中山平温泉に続いて選んだのが、長野県の白骨温泉。昨年のマイブームのひとつに若山牧水の書く紀行がありました。私がよく自転車で訪れる場所が多くて面白く、全集を図書館で借りて読んだのですが、その中に出てきたのが白骨温泉。胃腸に効くとか、3日入れば3年風邪ひかないとかいう言い伝えで、体調が思わしくなかった牧水がひと月ほど滞在したことがあります。昨年秋の乗鞍のついでに行ってみようかと言っていたのですが、距離とさらなる峠越えに諦めたのでした。雪見温泉候補地を考えていた時にふと思い出しました。そういえば白骨温泉なら雪見られそうだよね、乗鞍スキー場も近くはないし、有名な秘湯のひとつだし、という安易な理由で行ってみることにしました。

出発日である2016年1月30日は、気象庁から「大雪に関する注意情報」が出ている日でした。2週前にも雪が降り、先週も山間部には雪が降っていて、さらに積もるとなるとやや不安です。2年前に山梨が大雪に埋もれ、特急どころか、大月-高尾間の中央本線が4日間雪で立ち往生したことがありました。同じ轍を踏むことを嫌ったJR東日本は、前日の金曜夕方には積雪を見越して20時以降のあずさ、かいじを全て運休にしました。積雪や風に「行けるのか?」「帰ってこられるのか?」と毎年思う雪見温泉の旅ですが、今年のレベルはそれを上回ります。出発前から電車が動かないかもしれないピンチ。

しかし、夜間に積もると言われていた雪は、結局雨やみぞれから雪になることはなく、あずさ3号も通常どおり運転することになりました。よかった。しかし山間部はここ何回かの降雪で積もった雪がかなり残っている状況でした。高尾を過ぎると線路も真っ白です。


無事、定刻通りに松本駅に到着。東京から松本まで特急で3時間。新幹線が通らない松本は、東京からは非常に遠い場所になってしまいました。実は料金さえ厭わなければ、長野まで新幹線で行き、「しなの」(篠ノ井線)に乗り換えて松本まで来たほうが早い場合があります。3月のダイヤ改正で、6:17発のかがやき501号が、長野駅でしなの4号に接続するそうで、7:00新宿発のスーパーあずさ1号よりも1時間早く松本に到着できるようになります。私の中では今季ダイヤ改正の目玉です。

さて、松本駅。東京を出た時はかすかに降っていた雨は上がりましたが、どんより曇り空で寒いです。東京とは寒さのレベルが違います。


ここでまたしてもハプニング。白骨温泉行きのバスが通る国道158号が倒木で通行止めになっているそうです。朝の乗鞍方面のバスは運休になった模様。明け方頃から作業しているにも関わらず、通行の目途が立たない状況です。白骨温泉行きのバスは13:30松本バスターミナル発。まだ10時半過ぎですが、バスターミナルで状況を確認しようと行ってみると、もうすぐ通行止めは解除され、13:30のバスは定刻通りに出発するとのこと。安心して往復の切符を購入し、先にお昼を食べに行きました。

お昼はうなぎのまつかで。建物自体が趣あるお店でした。


さくさくのうなぎが最高。値段は2切れの丼が2970円(税込)、他に3切れの重、4切れの弁当、5切れの定食とありました。量的には2切れで十分かと思います。肝吸いとお新香がつきます。営業は11時半~14時と書いてありますが、11時ごろにはお店を開けて中に入れてくれました。出てくるまでに30分~40分ほどかかるので、営業時間は11時半からということなのかもしれません。うなぎが売り切れたところで終了。お天気のせいもあったかもしれませんが、外に並ぶほどではありませんでした。ただ、ひっきりなしに人が入ってきていましたから、11時半過ぎに来た人は食事にありつくまでにかなり待たされるかもしれません。



さて、バスに乗り込んで乗鞍を目指します。白骨温泉行きのバスは、国道158号を進み新島々のバスターミナルを経て、前川渡の交差点を左折、乗鞍高原のバスターミナルで休憩後に乗鞍スーパー林道B線を通って白骨温泉に向かいます。その間約2時間。電車とバスを乗り継いで東京から5時間です。物理的な距離は東北のほうが圧倒的に遠いですが、時間的にはこちらが上です。



厚い雲が徐々に切れ、時折陽が射すようになってきました。すると国道から見える山の木々に光が反射してキラキラと光って見えるようになりました。素晴らしい景色です。ふと道路の脇の木を見ると、つららのように氷が枝に付着しているのが見えました。光っているのは雪ではなく氷なのです。まるでガラス彫刻の森を進んでいるよう。ただ、この時は綺麗だとしか思わなかったこの光景が、この旅のピンチ感に拍車をかけていた元凶だったと知るのはずっと後のことでした。

乗鞍高原着。ここまで来るとやはり寒い上に空も雲に覆われています。


ここまでは、まあ気をつけていれば自転車でも登れるんじゃないの?と思えるような路面状況でした。道路は完全に除雪されアスファルトが見えています。ところが林道はさすがにそうではありません。道路が白くなってきました。しかもバスと乗用車でもギリギリすれ違えるかの幅です。バスは慎重に進んでいますが中々スリルある道行でした。

白骨温泉に15:30頃到着。15時半にも関わらず、現在の気温は-2度表示。


宿までは歩いていけなくはないですが、道も悪いので宿の車が迎えに来ています。そもそも白骨温泉に宿は9軒しかありません。スーパー林道の出口にある泡の湯の周り3軒を含めて12軒。それでも牧水の紀行には4軒の宿と書かれていましたから、大分増えてるようです。以前も書きましたが、スーパー林道にはC線もあって、白骨温泉から安房峠へ抜ける道路があったのですが、現在は廃道になっています。白骨温泉には、R158から分岐する県道と、乗鞍からのスーパー林道しかありません。ご多分に漏れず、いずれも自然災害による閉鎖が四季を問わず多い道路です。冬季は街からアクセスできるバスは1日1本、こんなアクセスの悪い場所で12軒もの旅館がやっていけるのは、このご時世すごいことなのかもしれません。秘湯とか秘境とか言われていても、一応舗装路でアクセスできるのが人気の理由でしょうか。一時期ムトウハップ事件で悪い意味で有名になった白骨温泉ですが、この日見た限りでは人気は衰えていないようです。


宿は湯元齋藤旅館。 牧水が「内湯のあるのは私のいた湯本館だけであったが」(「白骨温泉」)と書いた旅館です。部屋に通してもらった後、二人して閉まっていた障子を開けました。そこから撮ったのが上の写真。牧水は秋口に来て山が一気に紅葉する様を「湯宿の二階から眺めて」(「通蔓草の実」)いたそうです。冬も素晴らしいですが、確かに秋は綺麗そうです。 案内してくれた宿の方に「こちらの障子は寒いので閉めてますが、せっかくの自慢の景色なので開けておいてもよいですよ」とやんわり「省エネに強力しろ」と言われましたが(笑)、この景色は見なくちゃだめでしょう。確かに寒いのですぐに閉めましたけど。

今年は雪はどうですか?と聞くと、「全然ですね〜。大したことありません。今朝は雨降ってましたし」と言われました。「なのに倒木で朝は国道が通行止めだったんですよね。雪で閉鎖は結構あるんですが、今年はそれが少ないのに倒木なんて」。確かに路面は除雪されているようでしたし、大雪と言われてた割には大して雪は降っていない。なんで倒木なんて起きたのだろうと思いました。実はこの日倒木で閉鎖されたのは国道だけではありませんでした。R158に通じる県道奈川木祖線も倒木で閉鎖、また新島々の南側にある山形村の清水高原も多数の倒木で道路が塞がれ孤立。また市街地を挟んで反対側の山、扉温泉や美ヶ原高原へ通じる道路もあちこちで倒木が起き、停電も誘発して孤立状態になったということを後で知りました。そういえば、朝の中央線では「架線凍結で富士急行は三つ峠から先は運休し、バスで代行輸送」と言っていました。大雪じゃなかったのに、倒木だの凍結だので大変だったのは何故だったのか、少し気になりました。

齋藤旅館のお湯は、硫化水素を含む炭酸水素塩泉。透明なお湯は空気に触れると白くなります。飲泉も可能で、風呂場には枡も置いてありますし、朝は温泉で炊いたお粥が朝食として供されました。湯船や湯口の縁は、お湯の中の成分が固まり、鍾乳洞よろしく白い堆積物が様々な模様になっています。古くは白船温泉とも言われていたそうですが、中里介山が『大菩薩峠』の作中で「白骨温泉」と紹介してからは白骨の名が一般的になったとか。白船のほうが綺麗な名前に思えますが、白骨という名前が想起させる凶々しさが、人の記憶に残り現在まで生き残ってる理由なのかもしれず、ネーミングというのは難しいものです。

「雪は少ない」とはいえ、雪見温泉をするには十分な量。湯の温度は40度強で、特に露天は頭は涼しく、ぼけーっと入るのに最高のお湯でした。このところ行く温泉がどこも厳しい温泉(熱いとか、長時間の入浴に向かない成分とか)が多かったので、ここのお湯は優しくていいなと思いました。

夕飯は長野の山中らしくキノコ多め。写真のキノコ鍋最高でした。松本のスーパーで土産物を物色していた時に、モランボンの「きのこ鍋用スープ」の素を見つけ、その周りに見たことないような様々なキノコが並んでいるのを見ましたが、家庭でもキノコは一般的な食材なのでしょう。長野で食べるキノコ類はおしなべて立派で食べ応えがあり、そして美味しいと思います。



さて夜明け前、外を見ると綺麗な月が見えました。晴れているようです。朝風呂を浴びて、外に出てみると寒い! キンと冷えて指が凍りそう。日の出は6:40頃。日が昇ったことを示すように山の稜線が赤くなりました。


しかし高い山の谷間にへばり付くようにできた白骨の集落に日が差してくるのは、9:00過ぎでした。日が昇ると同時に気温が上がったのでしょう。山から靄が流れてきました。日の当たる奥の山裾は枝の凍った樹木が白く光っています。幻想的な風景です。



朝食を食べて、再び外に出てみます。齋藤旅館は集落の一番奥にあるのですが、少し下ったところにある別の旅館の前に猫がたむろってました。毛艶も良いので飼い猫だと思うのですが、その一匹がなぜかすり寄ってきます。旅館で靴を借りたのですが、良い匂いでもついてたのでしょうか。


踏んでしまいそうなので少し離れると追いかけてくるのです。目つきの悪い猫で、「まって~♡」って感じじゃなくて、「待てやコラァ!」って感じなのでちょっと怖い。他の猫まで付いてきてしまって、ハーメルンの笛吹きになった気分です。


先述の通り、白骨温泉への公共交通機関は1日1往復のアルピコ交通の路線バスのみ。白骨温泉発松本行は朝10:15発です。自家用車やレンタカーで来る少数を除き、ほとんどの人がこのバスに乗ります。そのため、旅館とアルピコ交通(あくまで路線バスです、念のため)は通じ合ってます。バスに乗る人数をバス会社に伝えているのです。日曜日のこの日は帰る人が多かったのか、バスは1号車と2号車が仕立てられました(でも路線バスです)。

バス停の方に降りていくと、途中の木の枝が凍り付いていて、それにちょうど朝日が反射して光っています。東北の樹木は雪が貼り付いて白かったですが、この辺の冬の樹木は透明な氷に覆われるのかと感心しました。


お天気最高です。
]

昨日-2度を指していた気温計は-6度になっていました。



公共風呂である野天風呂は冬季休業中。入口はこんな感じ。


バスは定刻発車する2号車を残して早めに出ました。泡の湯で団体さんを乗せて満席です。標高が上がるにつれ、昨日は全く見えなかった雪をかぶる山が見えてきました。乗鞍高原も青空。真っ白に雪化粧した乗鞍岳が美しいです。この時期の乗鞍はスキーヤーのもの。自転車が通れるような時期になったら、今度は乗鞍岳に雪の壁を見に行ってみたいものです。


ここでも木々に氷が貼りつき、日があたって綺麗です。幹線道路は除雪されていますが、枝道は凍ってました。


バスは山を下っていきます。山の上よりも奈川渡ダムあたりのほうが樹木への着氷が激しいようで、特に上部の枝は氷の重みでしなっていました。ちょうど倒木があった箇所を通りましたが、また木が折れかけていました。もしかしてあの氷が問題なのだろうかと思って調べてみると、過冷却状態となった雨が木や構造物に当たって凍る「雨氷」という現象ということが分かりました。そう思って考えると、いろいろ腑に落ちることがあります。「今朝は雨だったんですよ」という宿の人の言葉、日中でもマイナス表示の気温、ガラス細工のような森、等間隔につららが垂れ下がる電線、架線が凍りついた富士急。そうして付着した氷の重みに樹木が耐えきれず、広い範囲で倒木が起きて道路をふさいだということです。

雨氷は上空と地面付近にある0度以下の冷たい空気の層の間に、0度を超える温かい空気の層が入り込み、降水が起きると発生します。しかしそのような逆転層状態になる条件については諸説ある模様。長野中部の山中や高原地域に多く発生し、大規模になると今回のように日常生活に支障をきたすような被害をもたらすそうです。発生要件から被害が同じ標高線帯をたどることが多くて、今回はまさに標高800mの辺りに集中的に雨氷現象が起こったのでしょう。水殿ダム、松本市入山辺地区の林道、清水高原への道路、そして富士山駅。全て標高800m~900m近辺です。雨氷が被害をもたらすことは知られていますが、10年に1度あるかないかくらいで、今回は非常に広範囲に被害が出た大規模かつ珍しい雨氷現象でした。恒例の雪見温泉旅は、珍しい気象現象が大好きな私のために、またしても変わった気象現象を見せてくれたようです。

幸いにして、私にとって「雨氷」の実害はほとんどなく、ただただ美しい自然の風景として記憶されたまま、松本バスターミナルへ戻ってきました。バスターミナル下のコインロッカーに荷物を預け、天気も良いので松本城までお散歩します。


少し遅いお昼を駅前のお蕎麦屋さんで食べました(私はそばを食べないので、てんぷらで(笑))。その後散歩中に見つけたこじゃれたカフェでコーヒーなど飲もうと思ったら、あまりにのんびりしすぎて特急の発車時間まであと15分に!コーヒーは持ち帰り用にしてもらい、慌てて旦那は荷物を取り、私は列車のチケットを発券し、ギリギリで特急に乗り込みました。危なかった。

帰りはスーパーあずさ。輪行するにはあずさの車両のほうが自転車を置きやすいのですが、席の幅はスーパーあずさのほうが広く快適です。もちろんスーパーあずさのほうが停車駅が少ないので早く到着します。途中進行方向右手に諏訪湖が見えました。先週1月25日に全面的に凍って御神渡りへの期待が高まったそうですが、週後半の気温と週末の雨でまた溶けて、今季も御神渡り出現は絶望的と言われているそうです。残念ですね。お天気が良いので、小淵沢、韮崎、塩山辺りで富士山がきれいに見えました。

来年はどこに行こうかな。いくつか候補があるのですが、早めに予約することで安くあげてるので、雪の状況と相談できないのが難しいところです。