[自転車]白馬連峰を見に行く

長野県の国道406号上にある白沢峠から見る白馬がすごいらしい、と聞いて、長野駅まで輪行し、白馬まで行って長野駅まで戻ってくるというルートを考えてみました。今日はお天気もよさそうなので、早速実行です。

長野まできて善光寺に寄らないわけにいかないので、門前で参拝。

牛にひかれてないけど、善光寺参り

長野駅からただひたすら国道406号を行くという方法もあるのですが、私の大嫌いなトンネルばかりなので、戸隠を経由することにしました。長野から戸隠に行く方法は3つあります。戸隠バードライン、県道506号、そして県道76号です。県道506号は遠回りなので最初からパス。バードラインにしようかと思ったら、調べたところ最初のところにいきなり18%の坂が出てきて、スノーシェッドがあるのに七曲りの10%以上の坂もあるとかいう凶悪なルートで、さらに交通量も多いというので、こっちもパス。残る県道76号を選択したのですが、正解でした。度々10%の坂が出てくるものの、自動車はほとんどおらず、山間の段々畑を見ながらのんびり登れます。自転車にとってはとっても良いルートでした。交通量が少ないのは、バードラインのほうが近く、そして県道は車で通るには幅が狭く、無理のあるルートだからかと思われます。


段々畑を縫って県道を登る

とはいえ、楽なルートではありませんでした。上の写真には通ってきたルートがところどころ見えています。この写真ももう一段下で撮ろうと思ったら、ふと上を見るとまだ道路が続いていたので一段上がってきたところ。どうにかこうにか戸隠に到着。大昔来たことがあるのですが、あんまり覚えてないことがよく分かりました。忍者の里というよりも高原的なイメージです。


戸隠


長野県道76号、超お気に入りです。とっても気持ちのよいルートでした。ここから鬼無里まで下りと思ってたら、一度下った後、再び登りが登場。あれ、この坂の頂上はどこだっけ、と思いつつ登ります。答えは30分くらい苦しんだ後にわかりました。大望峠でした。



大望峠

ここも絶景です。ここまでほとんど白馬連峰は見えないのですが、突然眼前に白馬連峰が広がります。展望台は本線から少し外れたところにある(標識あり)ので、見逃さないで。


大望峠から鬼無里の村と白馬連峰を望む

ここから鬼無里までは下り。下りきって国道406号に合流。鬼無里の道の駅でソフトクリーム食べて一休みし、白馬を目指します。国道とは言っても3桁国道ですし、多分この辺は直轄の国道ではないのでしょう。↓これが国道の実態です(笑)。当然車も少ないです。ここからは約15キロで300m程度登ります。でも実質の登りは最後の5キロくらいで、そこからの斜度はやはり10%が現れます。

酷道406号を白沢峠へ

あとちょっとのはず、と思ったところで、トンネルが現れました。白沢峠です。このトンネルは途中で若干曲がっていて、先が見えないのですが、そのカーブを曲がると、この景色が現れます。

トンネルを抜けると・・・

トンネルの外(写真左側)には駐車スペースがあって、写真を撮ってる人がいました。広さという意味では先程の大望峠のほうが白馬連峰をパノラマで見ることができるのですが、峠を登り切ってトンネルを越えたところで突然雪をかぶった山が目の前に見られると感動の度合いが違いますね。

白沢峠から白馬連峰を望む
白馬に降りる途中で、道路の工事現場を通過しました。今日のルートは道路工事で何度か片側交互通行があったのですが、この下る途中の道路工事はなんと未舗装。距離は大したことありませんが、パンクの恐怖と闘いながらソロソロと抜けました。これぞ酷道。これから行く方はご注意を。

白馬に降りてから、飯森まで南下し、県道31号へ。オリンピックのときに改良された道路で、通称オリンピック道路と呼ばれてるらしいです。オリンピック万歳です。こちらは酷道406号とはうってかわって、広く走りやすい県道です。長野ー白馬間を走る車は、大抵こちらを通るそうです。というわけで、交通量がやや多いのが難点でしたが。

このオリンピック道路には改良時に捨てられたような旧道がいくつか存在します。ひとつが美麻トンネルという1キロを超えるトンネルの上を走る旧道。旧道とは言っても廃道にはなっておらず、今も綺麗で自転車が走るのには全く問題ありません。この旧道が傑作で、峠のところにそっけない「峠」の看板。この反対車線にはその名もずばり「峠」というバス停がありました。今もバスが来ているのかどうかは知りません。


美麻トンネル旧道の「峠」


中条の道の駅で休憩したとき、ふと通ってきた道路を見ると、山の向こうに白馬連峰が見えました。

中条の道の駅から

長野の市街地が見える頃には、正面に志賀高原が見えてきました。今度はあちらの山に上ってみたいなあ。

というわけで今日のルート。



最後のあたりは、普通の坂でもインナー使ったりするへたれぶりでしたが、獲得標高が示すほどはきつくなかったです。また、同じコースを周回する場合は、同じ方向で回ることをおすすめします。「トンネルを抜けたら山だった」の感動もそうですし、県道31号は下り基調なので、後半に持ってきたほうが楽です。村落が点在する道路なので、自販機はありますし、県道31号はやたらと道の駅もありますので、補給には困らないでしょう。ただ暑い時期は早めに買うことに越したことはありません。鬼無里を出てしまうと白沢峠までは補給出来る場所はありません。

ちなみに信州、しかも戸隠に行きながら、蕎麦の話が全く出てこないのは、私がそば粉が苦手だからです。蕎麦好きな人は、どこでも蕎麦やそば粉製品が食べられますので、本来ならば蕎麦を楽しむルートでもあります。



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