[どこかにマイル旅]北九州でレトロを楽しむ
「どこかにマイル」を使って、北九州(小倉・門司)を旅してきました。申込から行先が決まるまでの経緯や、夫婦でそれぞれのクーポンを適用する方法についてはこちらの記事にまとめています。
行き先が決まってからが本番
どこかにマイルは「申込から2日以内に行先が決まる」と案内されていますが、実際には翌日の朝には確定しました。ここからが意外と忙しい。
まずは行先と到着時刻を見ながら宿を決めます。私はこのプロセスが大好きで、一日中でも旅程を考えていられるタイプ。逆に苦手な人にはちょっと辛い作業かもしれません。
北九州空港への到着が20:00と遅めだったので、空港近くで宿を探したところ、ほぼ空港敷地内といっていい場所に東横インを発見。初日はここに決めました。空港から小倉へはバスが出ているので、翌朝それに乗って移動します。
小倉周辺の宿を探すと、なんと駅の真上がステーションホテル小倉。今、JRキューポを大量に持っているので、迷わずここに決定。「Vポイント→JRキューポ→JALマイル」という変換ルートを使っている話は以前書きましたが、期限が短いVポイントをJRキューポに移してあったんです。マイルに換える前に、ここで使ってしまうことにしました。
1日目:北九州空港へ
このところ突然の豪雨があったり、夏休みで羽田がキャパオーバー気味だったりで、JALの国内線は日常的に遅延しているようです。私が乗るはずだった18:25発 北九州行きも18:50発に変更、結局離陸したのは19:30頃でした。
北九州空港着は20:30頃。そのまま歩いて東横インへ。ちょうど無料のカレー提供にぎりぎり間に合い、夕飯代わりにいただきました。よく煮込まれたルーが懐かしい給食のカレーを思わせて、美味しかったです。
翌朝は無料の朝食も。4:30–6:30はパンのみ、6:30以降はおかずやごはんも並びます。ホテルバイキングと比べると質素ですが、朝ごはんとしては十分。何より空港島の中にあるので、お部屋からの眺めが開けていてとても綺麗でした。「飛行機の音がうるさいのでは?」と思われるかもしれませんが、まったく気になりませんでした。
2日目: 明治遺産と小倉城
空港発小倉行きのバスは、朝の出発便に合わせて空港行きとして来るバスが、帰りにも一応旅客運行しているような形。乗客は我々だけでした。
ステーションホテル小倉は、まさに小倉駅の真上。7階がフロントで客室はさらに上なので眺めは抜群、エレベーターを降りればすぐ駅というアクセスの良さも魅力です。チェックイン前チェックアウト後に荷物も預かってもらえるので、荷物を置いて電車でスペースワールド駅へ向かいました。
かつて「スペースワールド」という遊園地があった駅だそうですね。向ヶ丘遊園駅のようなものでしょうか。今は駅前にイオンモールやアウトレットが鎮座しています。
思ったより早く着いてしまったので、まずは少し離れた北九州市立美術館へ。展示というより、この建物そのものを見たかったんです。磯崎新デザインの斬新な建造物は、「図書館戦争』のロケでも使われたとか(見てないけど)
戻って、今度は官営八幡製鉄所へ。線路の向こうに見えるのが旧本事務所。一般が入れるのは遠くに事務所が見える展望所までです。展望所には説明映像もあります。本事務所も見学用にリノベーションされているようなのに、特別公開のみのようです。1日数回とか、予約オンリーで土日のみでもいいので見学ツアーをやればいいのに、と思いました。
イオンモールを少し冷やかします。どこに旅行に行っても、街中のスーパーに良くいきます。日本であっても関東圏ではあまり見ないような食材やブランドがあったりして面白いのです。今回思ったのは、とにかく鶏肉の種類が多いこと。2025年の家計調査によると、北九州市は鶏肉の消費量が日本一(1位は鹿児島市)。浮沈はあるようですが、福岡県全体でも鶏肉の消費量は多めなようです。
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| アウトレットにはウルトラマン。近くのスペースLABOで展覧会やってたみたいです |
電車で西小倉駅へ戻り、小倉城へ。お城はどこも似た印象になりがちですが、ここはアトラクション的な仕掛けが多く、子ども連れに人気そう。最上階はカフェになっています。中で上映されていた小倉城の歴史とリノベーションのドキュメンタリーは、ナレーションが小倉出身の草刈正雄でした。
とにかく暑い日だったので、魚町銀天街へ逃げ込みました。小倉に来たら行こうと決めていた「資さんうどん」を発見して入店。2024年に千葉県へ関東1号店、昨年は東京・両国にも進出したうどんチェーンで、両国店は旦那いわくいつも大行列だとか。こちらも並ぶかと思いきや、混んではいたものの並ぶほどではありませんでした(テーブル席指定だと少し待ちそう)。
九州の醤油は甘みが強いので、出汁の甘さは好みが分かれるかも。私は「こういうものか」と美味しくいただきましたが、旦那は少し苦手だった様子。ただ、旦那が頼んだ名物のおはぎがとにかく絶品! スーパーの量産品ではなく、和菓子屋さんのようなおはぎで、しかもそれほど甘くない(うどんの汁は明らかに甘いのに)。あまりに気に入って、帰りの空港で冷凍のおはぎまで買ってしまいました。
そのままアーケードをまっすぐ進み、旦過市場を越えたあたりにある揚子江肉まん本社工場店で肉まんを購入。最初は持てないほど熱々で、出来立てゆえか皮は厚めなのにふわふわ、肉汁が染みて絶品でした。写真を撮り忘れたのが悔やまれます…。
| 小倉は松本零士のゆかりの地。他にも北条司やわたせせいぞうなんかも北九州の出身で、漫画ミュージアムのほか、街中の壁画なんかもあったりする |
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| 旦過市場。2022年の火災により、一部の店舗は仮店舗となっている。 |
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| 神嶽川にせり出した旦過市場。昨今の自然災害による被害を避けるため、全体として商業ビルになるらしく、この姿が見られるのもあと数年か |
小倉駅の駅ビル・アミュプラザ小倉にグリーンティー専門店があったので、涼みに入店。東京のアトレでJRE POINTが貯まるように、JR九州の駅ビルではJRキューポが貯まります。ポイントのQRコードを出したら「JRキューポカードはお持ちですか? 提示だけでも5%オフになりますよ」と言われ、ポイント交換の経由用に作っただけのカードを提示して割引に。この後もJRキューポを貯めまくりました。
夕飯はモノレールに乗って、予約していた「成海」へ。先ほど北九州市の鶏肉消費量が多い話を書きましたが、福岡県は焼き鳥屋の軒数も全国1位。あちこちに焼き鳥屋もあったのですが、一休で予約できたこともあり、こちらのお店にしました。もう何を食べても美味しい! ただ少し量が多く、ご飯をおかわりできなかったのだけが心残り。焼き鳥のコースは以前 ステーションホテル東京の瀬尾でもいただいたことがありますが、こちらは創作料理的な面白さがあり、地元食材へのこだわりも◎でした。
| 前菜の鳥ですが、ソースにさくらんぼが使われているのが斬新 |
| ホロホロ鳥。外はパリと中はジューシー。薬味の野菜出汁醤油も最高でした。 |
| 締めは卵黄を入れて卵ご飯に、汁は白身。最初から最後まで鶏。 |
3日目:門司港でレトロ感を満喫
2日目は門司港へ。今「門司港レトロ」として売り出し中で、古いレンガ造りの建物をカフェに活用したり、内部を復元リノベーションして公開したりしています。
しかし、まずは一昨年やり残した宿題「関門海峡を歩いて渡る」から。休日は人道口のほうまでトロッコも走っているようですが、平日はバスのみで本数も少ないので、海沿いの遊歩道兼サイクリングロードを散歩しながら向かいました。
和布刈(めかり)神社に参拝し、人道口へ。地下なら涼しいかと思いきや、そうでもなかったですね…。
10分ほどで対岸の山口県へ。2024年11月に唐戸市場へ来たばかりなのに、こんなにすぐ再訪することになるとは。お昼をこちらで、とも思いましたが、まだ早かったので船で福岡県へ戻ります。船だとわずか5分。
門司港の街をぶらぶら。あいにく月曜休館の建物が多く外観だけを楽しみましたが、門司税関は中に入れました。
個人的にぐっときたのは、三宜楼坂にある「萬龍」(閉業)の建物。中も中国の食堂のようで、こういう妖しげな建物こそ残しておいてほしいなと思いました。
電気通信レトロ館(NTTビル)の前にはかわいらしい電話ボックス。しかも建物の外にある掲示板にイラスト付き「公衆電話の使い方」が貼られていました。
もう一つ気になったのが、細部までこだわってレトロに復原された門司港駅(重要文化財)のすぐ目の前にある、明らかに廃墟然とした建物。「こんな一等地に一体何が?」と正面に回ると、JR九州の看板が。実はこれも門司港レトロを構成する建物のひとつ、旧三井物産門司支店で、その後JR九州本社ビルとして使われていたものが本社統合で空き物件になっているのだとか。今年3月に優先交渉先が決まり、9月に売却契約、ホテルになる予定だそうです。ぜひ、この廃墟が持つ独特の禍々しさを残したままホテルにしてほしいですね。
門司港駅(旧門司駅)はかつては関門海峡を渡る連絡船への入口だった駅ですが、今は2つ手前の門司駅(旧大里駅)から山陽本線が海底トンネルで下関へ抜けています。つまり門司港は盲腸線の終点となり、交通の要衝という役目は終えてしまいました。だからこそ当時の面影を残して観光地化したのは正解だと思います。月曜でもそれなりに賑わっていました。
前日は肉だったので、この日は寿司の気分。卸直営という「海人」へ。魚といえば下関なのか福岡産がなかったのは残念でしたが、タコやイカなど旬の魚を楽しみました。
食後のコーヒーは門司港駅のスターバックスで。かつて食堂だった空間がスタバに生まれ変わっていて、とても良い雰囲気。これで福岡県のスタンプもゲットです!
門司港駅の2階はかつての貴賓室が再現されていて、こちらも必見
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| 我々はスタバ内もエレベーターから上がってきました。 |
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| 貴賓室 |
そして、トイレもおすすめ
この日も猛暑日。このまま飛行機で東京に戻るのは嫌だったので、小倉まで戻って「コロナの湯」というスーパー銭湯へ。小倉駅新幹線口から無料送迎バスが出ています。映画館やボウリング場、パチンコが併設された遊興施設ですが、お風呂も広くテレビ付きサウナもあり大満足。さっぱりして駅に戻り、再び空港バスで北九州空港へ。
九州に来たのにラーメンを食べていなかったので、最後は空港内の「山小屋ラーメン」でラーメンを食べて締めました。
北九州とどこかにマイルの魅力
北九州空港は2006年開業、今年で20年だそうです。国際空港でもあり、韓国の仁川・清州便が就航。9月からは台湾(桃園)にも就航予定で、まさに西の玄関口ですね。空港バスも最初の案内は日英韓とよくあるタイプでしたが、途中は日韓のみのことも。実際に韓国からのお客さんが多いようで、荷物の積み込みや案内をするバス会社の方も、片言ながら韓国語で声をかけていました(逆に大量の韓国人旅行客に紛れてしまった私には、何を言われているのかさっぱりわかりませんでした)。逆に西洋の方はあまり見かけませんでした。
以前も書きましたが、私はすでに全都道府県を訪れています。「次はどこへ?」と考えたとき、ランダムに選ばれた4つの候補から航空会社が行先を決めてくれるというのは、なかなか面白い仕組みです。今回の北九州も、ランダムでなければそもそも候補に挙がらなかった行先。それでも実際に行ってみれば、魅力的な場所をたくさん散策できました。羽田便は1日13往復と本数も多く、目的地によっては福岡より便利なのでは、と思ったほど。
ただ、日本の夏は暑いですね…。来年のクーポンは、もう少し気候の良い時期に使おうと思います!


























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